言い訳は、成長を阻害する
2023/5/25
テスト結果、続々と
先週行われたテストの結果が続々と返ってきています。
毎回、テストが終わった後には、
「良かった点」
「悪かった点」
の振り返りをしてもらいます。
「良かった点」については、今後も継続して実行していく。
「悪かった点」については、次のテストまでに、どのように改善していくかを考える。
これを繰り返すことで、「課題を1つ1つ克服していきたい」という狙いがあります。
特に今の時期であれば、それほど点数に意味はありません。
むしろ、「できなかったこと」に対して
「今後、どのような修正をしていくか」
という点に向き合っていくことの方が、重要だと考えています。
言い訳ばかり…
そんな中で、ある生徒の「振り返り」がとても気になりました。
これまで安定して結果を出している生徒ですが、今回のテスト結果がイマイチだったようです。
「結果がイマイチ」だったことは、別に大した問題ではありません。
「次に頑張ればいい」
それだけのことです。
ただ、この生徒が書いた「振り返り」を見ると、
「ちょっとまずいな…」
と思いました。
というのも、自分の思うような結果が出なかった理由を
「テストが難しかった」
という理由で、片付けてしまっていたからです。
これでは、次につながりません。
そう思ったので、この生徒には、その点を指摘したのですが、出てくるのは次から次へと言い訳ばかり。
なので、
「言い訳はいいけど、じゃあ仮に、入試本番で難しい問題が出て出来なかった時も、そうやって言い訳をするの?」
と言ったら、黙ってしまいました。
「反省→改善」する姿勢が必要
何事も思い通りにいくことばかりではありません。
大事なのは、うまくいかなかった時に
「何がよくなかったのか?」
「どこに問題があったのか?」
という部分を、客観的に分析し、次につなげていこうという姿勢です。
こうした姿勢を取ることができる生徒は、時間がかかっても、最終的には成長していきます。
「結果がよくなかったのは、自分の責任」
そういう考え方ができる生徒は、周りの環境に流されず、着実に成長していきます。
一方、
「問題が難しかった」
の一言で片付けてしまうと、
「この先、どこを改善すればいいのか」
という点が、曖昧なままになってしまいます。
これだと、同じような間違えを繰り返すことになります。
また、「外部」の環境次第で、成績もコロコロと変化します。
それでは本当の実力は身につきません。
無視、称賛、非難
中学生にはちょっと厳しく感じるかもしれませんが、私は「野村イズム」を勝手に継承しています。
野村監督の指導は
「無視→称賛→非難」
の順番です。
実力もなく、努力もしない選手は「無視」。
ある程度の実力になってきたら「称賛」していい気分にさせる。
ただ、「一流」の選手については、とことん非難して鍛える。
厳しく言うのは「期待の裏返し」。
この生徒には、今回の結果を謙虚に受け止め、次回奮起してもらいたいと思っています。
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