NG勉強法
2023/7/6
まれに
「勉強しているのだけれども、なかなか成績が上がらない」
という生徒がいます。
そういった生徒は
「勉強のやり方」
に問題がある場合が多いです。
そこで、やってはいけない勉強法、「NG勉強法」を挙げようと思います。
①「ながら」勉強
まず多いのが「ながら」勉強です。
「音楽を聞きながら」
というのが多いと思います。
ですが、これは意味がありません。
脳は通常、「マルチタスク」が苦手です。
同時に複数のことを進めることができません。
なので、「音楽を聞きながら」やってしまうと、勉強に集中できません。
我々が学生の頃は「ラジオを聞きながら」勉強する、というのが流行っていました。
自分も試してみましたが、音の方に気持ちがいってしまって、とても集中することなどできませんでした。
以前いた生徒の中にも、
「音楽を聞きながら勉強している」
という子がいました。
親から相談を受けたので、生徒には
「曲を聞きながら勉強しても集中できないから、止めたほうがいいよ」
とアドバイスをしました。
ですが、こちらのアドバイスを聞くことなく、最終的には志望校をかなり下げることになりました。
そうした残念な事例もあります。「ながら」勉強は、今すぐ止めましょう。
②徹夜
次に「徹夜して勉強する」です。
我々が受験生の頃は、かなり奨励されていました。
「受験生は、1日3時間寝れば十分」
みたいなノリで、
「いかに夜遅くまで勉強するか」
「いかに睡眠時間を削るか」
ということを、自慢していた部分がありました。
ですが、今は科学的に
「睡眠時間を取らないと、記憶が定着しないため、実力がつかない」
ということが証明されています。
なので、徹夜は止めましょう。
徹夜をするくらいならば、まずは睡眠時間をきちんと確保し、その代わりに
「起きている時間の中で、無駄に過ごしている時間をなくす」
ことを考えた方がいいと思います。
一日の生活を振り返ってみれば、削れそうな「無駄な時間」というものがあると思います。
そうした時間を勉強にあてていく。
そちらの方が、有意義な時間の使い方ができると思います。
もし自分が「受験生」に戻るとするならば、絶対に睡眠時間は削らずに、一日の中の「無駄な時間」を削ることを考えると思います。
受験生であっても、最低6時間は寝ること。
規則正しい生活をすること。
これを続ける人が、最終的には結果を残します。
③応用問題ばかりやる
これは、これから総合テストを迎える3年生の多くが陥る「罠」です。
総合テストになると、難易度の高い問題が数多く出題されます。
例えば、数学。
「一次関数のグラフの問題」や、「図形の証明問題」といった、難易度高めの問題が、毎回のように出題されます。
こうした「難易度の高い問題」に目を奪われて、そうした問題ばかりをやる生徒が、毎年のようにいます。
ですが、基本的な部分が身についていないのに、そうした「難易度の高い問題」をやっても、身につきません。
「自分は、難しい問題に取り組んているんだ」
という、満足感が出るだけで、実力はつきません。
現時点で、総合テストのこうした「難易度の高い問題」に対応できる生徒は、ほとんどいません。
全体の5%くらい、100人いたら5人くらいの割合だと思います。
残りの95人にとって大事なのは「基礎」です。
基礎的な練習から逃げずに、しっかりと向き合う。
こうした生徒が、実力を伸ばします。
自分の「弱さ」と向き合う
「基礎を鍛える」
毎年言っていますし、これをやれば「必ず」結果は出ます。
ですが、実行できる生徒は、ほとんどいません。
「基礎練習をする」ということは、
「出来ない自分と、正面から向き合う」
ということです。
この苦痛に耐えられる生徒がいない。
なので、中途半端に「難しい問題」に手を出し、お茶を濁しながら卒業していく。
そうした生徒が、ほとんどです。
自分の弱さと向き合い続ける「覚悟」があるか。
こうした「覚悟」のある生徒に、一人でも多く出会いたいな、と思っています。
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