覚えておきたい「数字」
2023/7/14
真面目なのはいいけれど…
生徒の計算を見ていると、正直
「遅いな…」
「回りくどいな…」
と感じることが多いです。
学校で教わったやり方を「忠実に」実行している。
それはそれでいいのですが、
「もう少し自分で考えて、要領よく解いてほしいな」
と思います。
算数や数学は
「その場で考えて解く教科」
という認識が強いです。
ですが、特に計算は、何度も解いていると「同じような数字」というものが出てきます。
そうした「よく出てくる数字」に関しては、
「覚えてしまう」
方が、計算が速くなります。
そこで、
「覚えておいた方がいい数字」
を紹介します。
分数と小数
まずおすすめなのが、
「よく出てくる小数と分数」
です。
これをまとめて覚えておくといいです。
具体的には、こんな感じ。
0.125=1/8
0.25=1/4
0.375=3/8
0.5=1/2
0.625=5/8
0.75=3/4
0.875=7/8
やや複雑な計算として、
「小数と分数が混ざった計算」
が出てきます。
例えば、
「0.25+1/3」
のような感じです。
これを、普通に生徒に解かせると、教わった通りに
「0.25=25/100」
のように、小数を分数に変えて、
「25/100+1/3」の形で通分して計算しようとします。
これだと約分を忘れがちです。
これが、「0.25=1/4」ということを覚えておけば、
「0.25+1/3 = 1/4+1/3」
のように、瞬時に変換することができます。
この形であれば解き慣れているので、ほぼ間違えなくなります。
2乗の数字
次に「2乗の数字」です。
みんなだいたい「1✕1~10✕10」までの数字は、九九を覚えているので、パッと出てきます。
ですが、その先、
「11✕11~」
になると、途端に出てきません。
ですが、「11以上の2乗の数」もよく出てくるので、覚えておくと便利です。
11✕11=121
12✕12=144
13✕13=169
14✕14=196
15✕15=225
16✕16=256
17✕17=289
18✕18=324
19✕19=361
20✕20=400
です。
安曇野市の中3は現在、平方根や二次方程式をやっています。
例えばルートの中の数字が「√169」となっていた場合、この数字を覚えておかないと、ルートが外せません。
なので、覚えておくと便利です。
1ケタのたし算、ひき算
また、
「1ケタのたし算、ひき算」
については、その場で計算するというよりも、答えをすべて覚えておいた方が速いです。
特に「繰り上がり、繰り下がり」のある計算、例えば
・5+7
・11-6
のような計算の答えは、覚えてしまった方がいいです。
計算が得意な生徒は、何度もやっている計算なので、もう答えを覚えてしまっている印象です。
なので、パッと答えを出せます。
逆に計算が苦手な生徒は、この計算が遅いので、特に引き算などは、いまだに「指」を使って計算しています。
社会で生きていく上でも「1ケタの計算」は「金勘定」の場面などで、ずっと使うことになります。
なので、このあたりの基本的な計算は覚えておいた方が便利かな、と思います。
自分なりに「工夫」する
このように、算数や数学であっても、ポイントとなる部分を覚えてしまえば、だいぶやりやすくなります。
生徒を見ていて不満なのが、
「教わったことはやるけれど、それ以上のことはやらない」
という姿勢です。
結局、
「反復練習が足りないんだろうな」
ということを思います。
自分は、同じ計算を何度もやっていると飽きてくるので
「どうやったらラクに解けるか」
「どうやったらミスせず速く解けるか」
ということを、常に考えるようにしていました。
地道な反復練習を通して身につけた「知恵」というものは、一生忘れません。
こうした、「自分なりに工夫する」という姿勢を、生徒にはもっと持ってほしいな、と思います。
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