文章題で差がつくポイント
2023/11/1
多くの子が苦手な、算数の文章題
小学生の多くが苦手にするのが
「算数の文章題」
です。
一口に「苦手」といっても、その中でもさらに細かく分析すると、いくつかのレベルに分けることができます。
その中でも、
「こうした問題がとけるかどうか」
というような、
「レベルを分ける問題」
というものがあります。
隠れた「数字」を見つけられるか
例えば、このような問題があるとします。
(例題1)
ある学校の全校生徒は500人です。
男子の人数は300人です。
女子の人数は何%でしょうか。
この場合、女子の人数は
「500-300=200人」
なので、
200÷500=0.4
となり、「40%」と答えるのが、普通の解き方です。
ですが、たまに
「300÷500」
という計算をする生徒がいます。
「見えている数字」だけを使い、「公式」に当てはめる計算をする。
こうした生徒は、あまり問題文をきちんと読まずに、「機械的に」解いているということがわかります。
問題文を読んで、「隠れている数字」を見つけ出し、答えを導き出す。
これができるかどうかが、
「算数の文章題」
が解けるかどうかの、大きなポイントになります。
問題が複雑になると
「例題1」くらいの簡単な内容であれば、ある程度の実力がある生徒ならば、「隠れた数字」を見つけられます。
ですが、問題が複雑になってくると、おかしなことをやる生徒が増えます。
(例題2)
ある学校の全校生徒は500人です。
男子の人数は300人です。
女子の人数のうち、10%は吹奏楽部に所属しています。
吹奏楽部に所属している女子の人数は何人でしょうか。
こうなると、一気に間違える生徒が増えます。
「例題1」であれば気づいていた、女子の人数
「500-300=200人」
の数字がわからずに、
「300×0.1=30人」
というような計算を、平気でしてしまいます。
「なんとなくおかしいな」
と思いながらも、問題文に書かれていない「女子の人数200人」を、自分で見つけ出すことができない。
そして、「なんとなく」問題文に書かれた数字をそのまま使って間違える。
問題が複雑になってくると、こうした生徒が増えてきます。
「自分で」判断できるかどうか
中学の問題についても、同じことが言えます。
いわゆる「差がつく問題」というのは、
「問題文の条件から、いかに『隠れている数字』を見つけることができるか」
という部分で、差がつくことが多いです。
その意味では、小学校時代から
「問題文を読んで、自分で『隠れた数字』を見つける」
という練習を、どれだけすることができたか。
これによって、中学の数学の伸びも変わってくるのではないか。
そう思います。
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