「テスト勉強」のコツ
2023/11/2
テスト勉強の様子を見て
安曇野市の中学では、2週間後に、
「第4回総合テスト」
「2学期期末テスト」
が実施される学校が多いです。
そのため、塾に来てテスト勉強をしている生徒が増えてきました。
この時期になると、普段よりも生徒が勉強している姿を、じっくりと観察することができます。
その中で、気になる姿を見つけたら、アドバイスするようにしています。
先日も、ちょっと気になる生徒がいたので、すぐに声をかけました。
真面目な子が陥る「罠」
その生徒は「社会」の勉強をしていました。
真面目に勉強するタイプですが、いまひとつ努力が結果に反映されていません。
その子のノートを見てみると、重要語句について赤字で書き、その後ろに、その言葉についての説明を、びっしりと書き込んでいました。
重要語句について、ノートにまとめる。
一見すると、何も問題がないように思います。
ですが、こうした
「きちんとしたまとめノート」
を作る生徒は、時間をかけて勉強する割に、結果が出ないです。
これは真面目なタイプに多いです。
なので、
「ノートまとめをやりすぎない方がいいよ」
というアドバイスをしました。
生徒は不安そうにしていましたが、
「きちんとまとめたら『覚えられる』と思っていると思うけど、実際に、今ノートにまとめてある内容を、見ないで説明してみて。」
といってやってもらうと、ほとんど説明することができません。
「いま『説明ができない』ということは、テストでその語句について聞かれても、答えられないよ」
このように話していくと、生徒もなんとなく
「ノートにきちんとまとめても、覚えられないのかな…」
ということを感じてきます。
「アウトプット」を重視する
では、どのように勉強を進めていけばいいか。
ポイントは「アウトプット」を意識する、ということです。
「ノートにまとめることよりも、『問題を繰り返し解く』ことに力を入れてやってごらん」
と、この生徒には伝えました。
真面目なタイプは、同時に「慎重」であることが多いです。
このタイプは、「間違える」ということを極度に恐れることがあります。
そのため、自分が
「完璧に覚えた」
と感じないと、問題を解かないことがあります。
そこで、問題を解かずに、教科書をひたすら読み込んだり、ノートに語句をまとめたりすることに力を入れます。
これは「インプット」中心の勉強法ですが、これだと、結果は出ません。
むしろ、まずは問題を解いてみる。
そうすると、覚えている内容については答えられますが、覚えていない内容については答えられません。
問題を解くことで、自分が理解できているかどうかを、ハッキリと認識することができます。
また、解いた後の「答え合わせ」の時が一番重要です。
この時に
「この問題は、このように答えればいいんだな」
「なぜこのような答えになるのか、解説に書いてある『理由』を読んで理解する」
という「確認作業」を行います。
これを繰り返していくと、段々と知識が増えていき、テスト本番でも答えられるようになっていきます。
「7:3」が黄金比率
時間をかけている割に成績が伸び悩んでいる生徒の場合、「インプット」を重視しすぎている場合があります。
「まずは完璧に覚える(インプット)」
↓
「その後問題を解く(アウトプット)」
このような流れです。
インプットが「7」、アウトプットが「3」くらいの割合です。
これだと、成果は出にくいです。
むしろ、進め方を逆にします。
「まず問題を解く(アウトプット)」
↓
「間違えた所を確認(インプット)」
アウトプットが「7」、インプットが「3」くらいの割合です。
以前読んだ本の中に
「アウトプット7:インプット3が『黄金比率』」
という表現があったのですが、テスト勉強でも通用する考え方だと思います。
「ちょっとインプットが多いな」
と感じている人がいたら、まずは
「問題演習中心」
の勉強法を試してみてほしいと思います。
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