美点凝視
2023/12/22
美点凝視
「美点凝視」という言葉があります。
「相手のいい部分に注目する」という意味です。
生徒を指導していると、どうしても「できない部分」に目がいきがちです。
保護者の方々と面談をしていても、
「〇〇がダメだ」
「××ができない」
というように、子どもたちの「悪い部分」についての話が中心になりがちです。
ですが、その一方で、生徒を指導していて感じます。
「みんな、そんなにダメか?」
と。
確かに現実は…
確かに、宿題をきちんとやらない子はいます。
授業中に集中せずにぼんやりしている子もいます。
ダラダラやって、なかなか言うことを聞かない子もいます。
こちらの言う通り、アドバイス通りにしっかりやる子の方が少ない。
それが現実といえば現実です。
ただ、そんな子どもたちでも、みんなそれぞれに「いい部分」があるように思います。
「今の子どもたちは…」
「今の子どもたちは…」
というのは、大人の常套句ですが、その常套句を使うと
「今の子どもたちは、みんな素直で優しい」
という感じがします。
少なくともうちの塾に来ている子に対しては、そう感じます。
勉強はできる子からできない子まで、様々います。
ですが、みんなそれなりに頑張って努力はしているのかな。
そんな気がします。
悪い部分にばかり目がいくと、気が滅入ります。
なので、子どもたちの「いい部分」を見つけて、その部分を評価するように心がけています。
その方が、こちらのテンションも上がります。
そうやって「相手のいいところ」を探す。
少しでも成長した部分があれば、見つけて褒める。
その方が、指導していて楽しいです。
今のままで、いい
「我々が小さい頃は、もっと厳しく指導された。今の子どもたちは甘い」
という意見もあるかと思います。
私が子どもの時は、確かに今よりは厳しかったと思います。
ですが、頭ごなしに怒り狂う大人は、自分は嫌いでした。
「ただ『年上』というだけで、なんであんなに偉そうにできるのだろう」
そう思っていました。今もそう思っています。
「自分は、あんな大人にはなりたくないな。少なくとも『年上』というだけで、偉そうにはしたくないな」
そうした小さい頃の感情が、今の自分の指導の根底にはあるような気がします。
相手の「ダメ」な部分ばかりを責めず、「いい」部分を見つけて評価する。
「あなたは、今のあなたのままで、十分魅力的」
子どもたちには、その点に気がついてもらって、自信を持ってほしい。
そう思っています。
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