学力差は、小学生低学年から生じている
2024/2/6
小2ですでに大きな差
先日紹介したこちらの本
こちらの本では、主に小学2〜5年生に行った、学力調査の結果が掲載されています。
この中で、特に自分が興味を持ったのは、
「小2の段階で、すでに大きな個人差、学力差が生じている」
というものです。
「小学2年生で学力差が生じている」
ということは、
「小学校入学前の、家庭環境」
による影響が大きいと思われます。
そこで、学力差に影響を与える家庭環境について、3つ挙げられていました。
本のある家庭環境
1つ目に挙げられていたのが
「本のある家庭環境」
です。
本に囲まれている環境だと、本を手にする可能性が高まる。
本を読むことで、活字を理解する能力が上がる。
それが学力の向上につながる、ということが言えそうです。
この場合の「本に囲まれている」というのは、
「自分の家の本がたくさんある」
というだけでなく、
「図書館で借りてきた本がたくさんある」
という状態でもいい、ということです。
上手に図書館を使えるご家庭が、学力を伸ばせるのだと思います。
読書習慣
2つ目は「読書習慣」です。
1つ目と関連しますが、
「小さい頃から本を読む習慣がある子は、学力が高くなりやすい」
ということが言えそうです。
この場合、「小さい頃の読み聞かせ」の習慣も大事ですが、それ以上に成長した後の「自分で読む読書習慣」の方が、より重要、ということです。
なので、
「小さい頃に身につけた読書習慣を、大きくなっても継続させる」
ことが大切だと思います。
子どもの興味・関心
3つ目が
「子どもが、ひらがなや数字に、自ら興味を持つ」
ということです。
「これが一番重要」とのことでした。
また、「時計を見て時間を意識させる」ということも、重要だということです。
「いかに小さい子どもに、ひらがなや数字に興味・関心を持たせるか」
これが重要なのだと思います。
一方、注意したいのが、
「では、小学校に上がる前に、ひらがなや数字の勉強をさせればいい」
という、いわゆる「先取り」の考え方です。
これは、「自ら興味を持つ」子と比べると、学力の向上にあまり影響はなかった、とのことです。
「子どもが『自ら』興味を持つ」
という点が重要なのだと思います。
まとめ
以上まとめると
①本に囲まれた環境
②読書習慣
③子ども自身が、ひらがな・数字への興味・関心を持つ
この3つが、学力を高める上での「ポイント」となるようです。
お子様を全員東大理Ⅲに入れた「佐藤ママ」の本の内容を思い返してみると、確かにお子様が小さい時に、この3点を押さえられていたように思います。
学力については、どちらかというと
「本当に困った段階で、対応する」
というご家庭が多いかと思います。
ですが、「真の学力を身につけさせる」という意味では、実はそれでは遅くて、
「いかに小さいうちに、子ども自身の興味・関心を引き出すか」
という点が重要なのではないか。
スポーツでは、「小さいうちでしか体得できない」ということを「ゴールデンエイジ」と表現することがあります。
勉強でも「ゴールデンエイジ」のようなものがあるのではないか。
この本を読んで、そのことを思いました。
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