令和3年度長野県公立高校入試感想(総評)
2021/3/17
※国語はこちら
今日は全体を通しての感想になります。
まず、5教科全体としての難易度ですが、
「ほぼ昨年並み」と言えるのでは
ないかと思います。
昨年の入試問題はかなり簡単でした。
今年は難しくなるかな、と思いましたが、
結果的には昨年と同じくらいの難易度で
易しめの内容だったと思います。
おそらく中3で受けたテストの中で、
「入試の結果が一番よかった」という生徒が
一定数出てくるのではないかと予想します。
教科別の難易度、平均点は
国語…やや難(65点前後)
数学…やや易(60点前後)
社会…昨年並み(65点前後)
理科…やや易(55点前後)
英語…昨年並み(55点前後)
合計…300点前後
となるのではないかと思います。
なので、
「総合テストよりも結果がよかった!」
と浮かれていると、
周りも結果がよかった、という形に
なるかもしれないので注意が必要です。
ここ2年、簡単な入試問題となっているので、
さて来年はどうなるか、というところですが、
個人的にはこのくらいの難易度が丁度いいので、
このままキープしてほしいな、と思っています。
総合テストは難しすぎるため、
生徒が自信をなくすだけで
あまり効果的とは言えないので…。
来年度の「総合テスト」を作成する
業者の皆様には、ぜひこの
入試傾向を踏まえた問題作成を
期待したいと思います。
来年以降受験をする生徒には
①基礎事項の徹底
②読解力の強化
③小学校の復習(特に5、6年の算数)
を意識してほしいと思います。
①についてですが、
難易度が下がっていることから、
基礎事項をきちんと覚えておけば
ある程度の点数が取れる形になっています。
各教科、各単元、幅広く基礎知識を
身につけるように勉強してほしいです。
そのためには「反復練習」しかありません。
地道な練習を積み重ねてほしいと思います。
②についてですが、
5教科とも、問題文をかなり読み込ませる
内容となっています。
きちんと理解できる生徒であれば
聞かれている内容は難しくないのですが、
逆に読解力がない生徒だと
「何を聞かれているのかわからない」
という状態になると思います。
読解力の強化は一朝一夕にはできません。
また、結局「読書」が有効、
という点に行き着いてしまいます。
少しずつでいいので本を読む習慣を
つけてほしいと思います。
③については、
問題を一通り解いてみての感想です。
例えば、
「今年は数学が難しかった」という話を
何人かの生徒から聞いたのですが、
個人的には今年はむしろ簡単に感じました。
この差はおそらく「小学校の算数」が
きちんと理解できているかどうか、
の差ではないかと思っています。
特に小5、6年の算数の理解度は
高校入試にも影響が出てくるように
感じています。
小学校の算数を、言われたとおりに
ただ漫然とこなすのではなく
「なぜそうなるのか?」
「どうしてそういう式が成り立つのか?」
という「なぜ?」にこだわって理解しておくことが
その先につながってくるのではないかと思います。
以上です。
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