国語力ってなんだろう?③
2016/8/25
先日の続きです。
次に②文法力です。
文というのが、どのような構造で成り立っているのか、
を知っているかどうかで、文章を読み取る
スピードが大きく変わってきます。
文法がしっかりと身についている子は、
長い文章を読んでも、その中から基礎となる部分を
しっかりと読み取ってスラスラと読むことができます。
ですが、文法が曖昧な子は「どの部分が大事なのか?」
がわからないため、全ての文字に目を通すことになり、
読むのに時間がかかってしまいます。
その結果、文字を読むのが嫌になって諦めてしまいます。
更に言うと、国語の文法がしっかりわかっていると、
英語の文法の理解がとてもし易くなります。
逆に言うと、国語の文法理解が曖昧だと、
英語の文法の話をしても「?」となってしまいます。
文法力といっても、そこまで高度な内容を身に付ける
必要はありません。
「主語」「述語」「修飾語」の3つの関係が
分かっていれば、大まかな文の構造は理解できます。
ですが、その部分の理解も怪しい生徒が結構います。
というのも、英語の指導をしていて
「英文は、まず主語と述語(動詞)からできているから、
この2つをきちんと見つけることが大事」
という話をしてみても、「主語」「述語」の関係性がしっかりと
理解できていないため、
「その2つを見つけると、どうなるのか?」
ということが、なかなか理解してもらえないと感じるからです。
それは、英語の理解というより、
「国語の文法」が身についていないためだと思います。
こうした面から考えても、
英語をきちんと学ぼうとしようとすればするほど、
ますます「国語」をキチンと学ばなければならない、
と感じます。