国語力ってなんだろう?④
2016/8/26
先日の続きです。
今日は③論理的思考力についてです。
そもそもこの「論理的思考力」というものが何か、
抽象的でイマイチイメージできません。
自分が考える「論理的思考力」とは、
「文章に書かれている内容を、
筋道を立てて整理できる力」
です。
国語の記述問題の解答を見ていて
「ちゃんと筋道立てて考えられていないな」
という解答に出くわします。
ある程度国語の勉強をしている子だと、
「答えは問題文の中にある」
という様に教わっているので、問題文をそのまま抜き出して
書いています。
確かに問題文の中から答えを見つけるのは大事ですが、
それだけでは解答として不十分な場合もあります。
答えとして書いた文が、果たして
「きちんと筋道立った流れになっているか」
まで意識する必要があります。
論理的にきちんとした解答がなされていないと、
「問題文の内容がきちんと理解できていない」
という風に感じてしまいます。
また、論理的思考力は「数学」の理解に影響します。
数学の問題解法の中に、
「A=B A=C ならば B=C」
というものがあります。
論理的に考えられる子はすぐに理解できますが、
考えられない子だと、「?」となってしまったり
「なんとなく…」の理解にとどまってしまい、
自分でこの解法を使いこなすことができません。
高校の現代文では
「数学が得意な子は、国語も比較的よくできる」
と言われていますが、それは数学を通して
論理的思考がきちんとできるからだと思います。
「論理的思考力」を鍛えるのはなかなか難しいです。
小学生には市販されている算数パズルをオススメします。
中学生は、国語の記述問題の解答を必ず講師に
添削してもらうことです。
ここはなかなか生徒自身で気づくのは難しいところなので。