まず「真似る」
2017/7/3
「どうやって勉強していいか、わかりません…」
生徒からよく言われます。
そんな時、私は「まず、マネをしなさい」と
アドバイスします。
「学ぶ」という言葉は「まねぶ」から来ている、と
言われるくらい、「学ぶ」ことは「まねる」ことだと思います。
なので、「勉強のやり方」を一通り伝え、
その通りやるように話すのですが、
「どうやっていいか、わかりません…」
という子に限って、アドバイス通りにやりません。
生徒を見ていると、
「ああ、この子は伸びるな」と思う子と、
「この子はちょっと伸び悩むだろうな」と思う子が
何となくわかります。
色々理由はありますが、主な理由の1つに
「アドバイスを忠実に実行しているかどうか」
という点が挙げられます。
「伸びる子」は、アドバイスを忠実に守り、実行します。
「伸びない子」は、アドバイスを聞き流し、実行しません。
日本の伝統文化における師弟関係の有り方で、
「守・破・離」という言葉があります。
「守」は、師匠のやり方を「守る」。
最初はとにかく徹底的に守る(マネをする)ことで
師匠のやり方を身につける。
「マネをする」だけなので、簡単なように思えますが、
ここが一番難しいようです。
師匠と同じくらいのレベルにまで自分が高まらなければ、
ほんとうの意味で「まねた」ことにならないからです。
そこまで徹底的に「まねる」ことができて、
初めて次の「破」の段階(セオリーを破ってみる)に
進むことができます。
「やり方がわからない…」と言っている子は
「徹底して」まねていません。
だいたい中途半端にやっています。
それでは身につくものも身につきません。
「まずは徹底してやり方をまねる」
それが成功への、近道だと思います。