じっと待つ
2017/8/11
生徒を指導する上で、
心がけていることがあります。
それは「教えすぎない」ということです。
講師は基本「教えたがり」です。
生徒の質問に対して、
「全力で答えたい」という気持ちとともに、
「自身の知識・経験を人に伝える」という行為は
とても楽しいことだからです。
しかし、教えすぎてしまうと、
子供は次第に自分の頭で考えることを
しなくなります。
聞いた方が楽だし、「わかる」からです。
ただ、これまで何度も言ってきたように、
「わかる」と「できる」は違います。
説明を聞いて「わかった」つもりになっても、
実際に1人で問題を解く時に、
「できない」ということは往々にしてあります。
生徒を指導していると、
「一通り教えてしまった方が楽だな」
と思う時が何度もあります。
教え切ってしまった方が、
生徒も満足するし、保護者も満足するし、
自分自身も楽です。
ですが、
「後でできなくて、苦労するのは子供だよな」
と思い返し、
どこまで教えるのがその子にとって
ベストなのか、を考えながら、
ギリギリのところを探る毎日です。
生徒自身に「なぜか?」を考えさせ、
「できる」ようになるまでじっと待つ。
根気のいることですが、それが
生徒を伸ばす一番の方法だと信じています。