平成30年長野県公立高校入試の感想(理科)
2018/3/21
今日は理科の感想です。
昨年と比べると解き易い印象を
受けました。
ですが、生徒の点数を聞くと
全体的に一番出来の悪かったのが
理科でした。
そう考えると平均点は
昨年並かやや下がるような気がします。
生徒の点数がイマイチだった原因として
問1の生物分野の問題が
解きにくい問題だったため、
面食らってしまった、ということが
挙げられるかもしれません。
「食物連鎖」や「バイオマスエネルギー」といった、
中3の最後で習う分野からの
出題が多くなされました。
バイオマスエネルギーの問題は
内容的にはそれほど難しくなかったですが、
学校によっては進度が間に合わず、
「あとは自分で確認しておいて」
で終わらせてしまった学校も
あるような気がしています
(中2までの進度の遅さを見る限り)。
そのため十分な準備が出来なかった
生徒もいたのではないでしょうか。
「長野県は教科書の隅から隅まで
幅広く出題される」
と言われていますが、
今年の理科はそうした長野県の
面目躍如といった出題でした。
学校の先生方には、
今後更に進度に気をつけて
授業を進めていただく必要が
あるのではないかな、
と思いました。
逆に問2は簡単で、全問正解できた
生徒も多かったのではないでしょうか。
問3、問4も難しい問題が
1・2問含まれていましたが、
昨年と比べれば解きやすかったような
気がします。
来年度に向けた対策としては、
・早めに基礎を固める
・応用問題に積極的にチャレンジする
・隅々まで準備をしておく
といったところです。
「理科」に関しては、
1・2年の内容がしっかり身についていない、
という印象を受けます。
今年の受験生も1年の理科がしっかりと
身についていなかったため、
最後まで苦労しました。
新1・2年生は、定期テストの範囲を
しっかりと勉強し、
早い段階から基礎を固めてほしい
と思います。
ある程度基礎が固まったら、
今度は過去問を中心とした
応用問題に取り組んでほしいです。
繰り返し解いていくうちに、
何となく「パターン」のようなものが
見えてくるはずです。
そうなれば、理科の点数は安定して
来ると思います。
なお、理科を教えていて一番感じるのが、
「小学校の算数、特に『比の考え方』が
身についていない」
ということです。
逆に言えば、小学校の算数がきちんと
身についていれば、
中学に入ってから十分対応することが
できると思います。
なので、小学生の皆さんは
しっかりと算数を勉強しておいて
ほしいと思います。