高校入試の英語事情
2018/9/13
昨日のブログで
「英語は成績が二極化している」
という話をしました。
できる子は安定して成績を収め、
できない子は低い点数を取り続ける。
昨日行われた、教材会社主催の
「長野県公立高校入試分析会」でも
同様の指摘がありました。
更にそこでは
「他県と比べた、長野県の入試問題」
について言及がありました。
その中で
「長野県の英語のテストは、
成績上位者にとっては簡単すぎる。
長野高校や深志を目指す生徒であれば
満点を目指すくらいでなければならない。
そうでないと、他県の上位校の生徒に
太刀打ちできない」
という話がなされました。
例えば、大阪では英語のテストが
複数に分かれていて、
上位校を受ける生徒は
難しい方のテストを受けなければならなかったり、
埼玉では、「学校選択問題」という形で
上位校の生徒は難しい問題を
解かなければならないように
なっているそうです。
しかも、大阪では英検を取っていると
加算してもらえるそうで、
中3で英検「2級」を目指す子が
ゴロゴロいるそうです。
中には「準1級」を取得した、
という強者も。
こうした全国的な流れと比べると
長野県の英語の入試問題は
簡単すぎるそうです。
確かに今年の入試結果を見ると
英語で一番人数が多いのは
「80点~90点台」で15.6%でした。
90点~100点台の生徒が9.8%
いたので、
80点以上の生徒が25.4%、
つまり4人に1人が80点以上
だったということです。
これだけ簡単なテストだと
対策が容易にできてしまいます。
その結果、成績上位者の
英語の実力が上がらない、
という恐れがあります。
正直、私も入試問題を見ていて、
「『高校入試』だけを考えれば
英検3級取っておけば十分」
と思っていました。
ですが、長野高校や深志に進学した生徒は
ほぼ例外なく大学受験をすると思います。
大学受験において「英語」は
文系、理系を問わず必要となる、
重要な科目です。
そんな「英語」の実力が
高校入学段階ですでに大きく差を
つけられているとしたら、
大学受験においてかなり不利な状況になります。
大学進学まで考えるとなると
準2級くらいは普通に目指せるくらいの
英語力をつけておく必要があるかもしれない、
と思いました。