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教え過ぎない

2020/1/7

冬期講習期間中、
中3生には過去問を中心に解いてもらいました。
過去問は、ワークの問題と違って
全体的に難しい問題が多いです。
なので、質問が多く出ました。
質問に対して答えるのは、
実は結構楽しいです。
生徒が尊敬の眼差しで見てくれると
ちょっと鼻高々です。
自分の復習にもなり、教えている側が
力がついている実感があります。
ですが、ここに落とし穴があります。
「教える」ことに集中しすぎると、
生徒が「自力でできるか」というところに
意識がいかなくなるからです。
「個別指導だと伸びない」
という話を聞きます。自分もそう思います。
それは「生徒の依存心が高くなる」
からだと思っています。
生徒は
「わからないところは先生に聞けばよい」
と、自分で考えることを放棄します。
先生は
「教えるのが楽しい」
と、一から十まで全てを教えてしまいます。
するとどうなるか。
生徒は「わかったつもり」にはなりますが、
「自力で解く」練習をしていないので、
テスト本番で解けない、ということになります。
塾の果たすべき役割は何か。
それぞれの塾で考えがあると思いますが、
私は
「生徒が1人で問題を解けるようにする」
ことが一番重要だと考えています。
今年の箱根駅伝で優勝した青山学院。
原監督の手腕が取り沙汰されています。
原監督の逸話がメディアで紹介されていますが、
個人的に「一番すごい」と感じる点は、
学生たちに
「この練習をここまでやれば、これだけの結果が出る」
ということを、明確に示せるところだと感じています。
ただ「気合だ」「根性だ」と抽象的に語るのではなく、
「この練習を、このくらいやる」
というように、具体的な行動まで
落とし込んで指示をし、実行させる。
「モチベーター」としての手腕が
原監督のすごいところだと思っています。
「何をどのくらいやればいいか」を
明確に示し、継続して行動できるように
サポートする。
実行する生徒は、その目標を達成するために
考えながら実践する。
生徒に「考えること」を促しつつ、
正しい方向へ行動を変えるように導く。
こうした人が優れた指導者であり、
自分の目指すべきところは
そこにあると思っています。

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