令和2年度長野県公立高校入試感想(数学)
2020/3/12
今年の入試が終わったので、
例年通り、一通り問題を解いて
感想を述べようと思います。
今回は「数学」です。
個人的には、去年よりも
解きやすかったです。
ただ、問題文が全体的に
少しひねった聞き方をしていました。
なので、「読解力」がない生徒の場合だと
「何をすればいいのかわからない」
という状態で解けなかったかもしれません。
差を分けそうな問題は
問2の(3)、問3のⅡ、問4のⅡです。
ここ2年で数学はかなり解きやすい
問題になってきたように思います。
以前は
「問題数が多すぎて、
制限時間内にすべて解くのは難しい」
と言われていましたが、
昨年と今年の問題であれば、
十分100点が狙える問題に
なっているように思います。
一方で、「読解力」が要求される問題である、
ということが言えます。
問題の意図が読み取れれば、
「ああ、あれをやればいいんだな」
というのに気づきやすく、
一旦気づいてしまえばあとの計算は
簡単だという印象です。
ただ、読解力がないと、
「普段の聞かれ方」とは違う聞き方を
されているので、
「これは何をすればいいのだろう?」
と、ペンが止まってしまうように思います。
その意味では、数学でありながら、
「読解力」が要求される問題、
ということが言えると思います。
以前であれば、難易度が高かったので
数学であまり差がつかなかったと思いますが、
ここ2年の問題の難易度であれば、
得意な生徒と苦手な生徒の差はかなり広がると思います。
特に上位校を狙う生徒の場合は、
数学を苦手にするとかなり差をつけられると思います。
上位校を目指す生徒さんは
数学を苦手にしないように今のうちから
しっかりと練習してほしいです。
昨年と比べると、難易度は
同じかやや易しいと予想します。
ただ、読解力がないとキツイ問題かも知れないので、
ちょっと読みづらいです。
もし平均点が上がるようならば、
受験生の読解力はまずまずだといえますが、
もし平均点が下がるようであれば、
数学の練習と同時に「読解力」を鍛える
必要があるように思います。