指導者の覚悟
2020/4/2
小学生の生徒。
計算がとても苦手な生徒です。
四則計算から怪しかったので、
「百ます計算」を使って
ひたすら練習をしました。
苦手な生徒でも、
真面目に練習する子であれば、
半年くらいでできるように
なることが多いです。
ですが、この子の場合は
なかなか先に進みませんでした。
それでもたし算、かけ算、わり算は
何とかできるようになりました。
ただ、ひき算がどうしてもできない。
一度、いい感じになったことがあり、
「このままいけるかな?」
と思ったのですが、少し休みをはさんだら、
また元の状態に戻ってしまいました。
「もう無理かな…」
「ある程度のままで、次に進んだほうがいいかな…」
これだけできないと、さすがに弱気になりました。
「できないことを無理やりやらせるのは
かえって苦手意識を植え付けるだけになるんじゃないか」
「別の部分を伸ばすようにした方がいいんじゃないか」
色々と悩みました。
ですが、
「ここで中途半端に終わらせたら、
この先もずっと中途半端になる」
と覚悟を決めて、ひたすら練習させました。
そして、昨日。
ついにひき算もできるようになりました。
左側が入塾した当初にやったもの。
右側が昨日やったものです。
ここまで来るのに実に1年かかりました。
生徒は途中、半泣きになりながら
練習していたこともありましたが、
最後まで本当によく頑張りました。
何度もあきらめそうになりましたが、
我慢して本当によかったです。
「まず、指導者があきらめてはならない」
そのことの重要性を、改めて学んだ気がします。