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教育格差、拡大の予感

2020/4/16

在宅授業を行っていると感じます。
「この休校で、教育格差が確実に広がる」と。
今日で休校から1週間経ちますが、
塾の生徒の中でもすでに差がついてきています。
新年度に入ったので、それまでの進捗は一旦リセットし、
「ヨーイドン」でスタートしているのですが、
「指示通りにやって、きちんと進めている生徒」と
「何の音沙汰もない生徒」で、
進み方に差がついています。
例えば中3で言えば、早い子だと、
英語は「受け身」、数学であれば「因数分解」まで
終わっている生徒がいます。
一方、何もしていない生徒は「中2内容」で
止まったままです。
また、見ていると「乗法公式」で手を焼いている
生徒が結構多いので、
どんどん進めている3年生に関しては、
一旦止まって、乗法公式を繰り返し練習して
身に付けさせる、という対応ができています。
おそらく、他の多くの生徒も「乗法公式」で
つまづくことが予想されます。
先行して進めている生徒は、「今」苦しんでいますが、
何もしていない生徒は「1ヶ月後」苦しむことに
なると思います。
しかも、いつまで休校が続くのか
わからないこの状況下では、
学校の授業ものんびり進めるようには思えません。
「授業ができる時に、どんどん進めていく」
ことになると思います。
その結果、どうなるか。
乗法公式が十分に身につかないまま
先に進めることにならざるを得ません。
その先の内容も理解できず、結果中3の数学が崩壊する。
そのようになると思います。
また、きちんと勉強時間を確保するように
動いているご家庭もあれば、
何もせずにぼんやりしているご家庭もあります。
小中学生に勉強の管理を任せるのは、
どれだけ優秀な生徒であってもなかなか厳しいと思います。
「昼間、何してる?」と聞いても、
まず「勉強している」という生徒はいません。
「ゲーム」「You Tube」「テレビ」
こういった返事が大半です。
今のところ来週から学校は再開される予定ですが、
現在の県内の状況を見ていると、
「5/6まで」休校が延長されることを前提に
考えておいた方がいいように思います。
学校が休校で機能停止してしまっている以上、
「各家庭」で子供の学習機会を確保するように
動くしかありません。
ですが、その危機感がまだまだ薄いように
感じられます。
共働きのご家庭が多いので、
仕事の対応に追われてお子様の勉強にまで
気が回らないかもしれません。
ですが、今のうちにぜひ一度お子様の学習状況と
真剣に向き合っていただきたいと思います。
自宅でも、やろうと思えばできることは
たくさんあります。
特に受験生のお子様がいるご家庭は、
「いま、この時の差」が、
「最後まで縮まらない」ということが
起きないように、注意してほしいと思います。

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