お問い合わせ

blog

働く、ということ

2020/7/30

毎月読んでいる月刊誌「致知」。
8月号は鈴木大拙先生の特集でした。
その中で、「いいなぁ」と思った言葉が
あったのでご紹介します。
自分をむなしうするという工夫は、
積極的に、他のために働くことです。
他のために自分の労を惜しまずに、
手足を動かしていると、
自分のことが自然に気にかからなくなります。
(中略)
昔、「一日作(な)さざれば一日食らわず」
といった人があります。
この「作す」というのは、手足を動かすこと、
働くこと、他のためにすることです。
元来、生きるというのは動くこと、
人間にあっては、働くことです。
ですから、働くことー
これが自利利他の原動力なのです。
※「鈴木大拙随聞記」(志村武著)より
人は何のために働くのか。
もちろん「お金を稼ぐ」というのが
一番の目的だと思います。
ただ一方で「お金だけ」が目的だと
続かないというか、どこかでむなしくなる
時が来る、という面もあるように思います。
以前、
「人間を成長させる唯一の方法、
それは働くことである」
という言葉を本で目にしたことがあります。
人はお金のためだけでなく、
自分を成長させるために働く。
いい言葉だな、と思って大事にしています。
ただ、自分を成長させるために働くといっても、
そこには「他のためにする」という考え、
「利他」の心が大事だと思います。
他のために働く。
それに徹していると、自然と自分のことが
気にかからなくなり、結果的に
自己の成長につながる。
きっとそういうことなのだろうな、
と思いました。
子どもたちは日々成長しています。
肉体的にも成長し、
勉強も嫌々やっている子が多いですが、
「今まで知らなかったことを知る」という過程を通して
人間的にも成長していることを
指導しながら実感しています。
そうした子どもたちの成長に負けないように、
自分も「働くこと」を通じて成長していきたい。
そのように思います。

contact

面談のご要望など、当塾へのお問い合わせはこちらよりお願い申し上げます。後日、当塾よりご記入頂きました電話番号へご連絡いたします。