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「総合テスト」改革案

2020/8/21

2日に渡り、総合テストについて
自分が思う問題点を指摘しました。
今日は、「こうしたらいいんじゃないかな」
と思う、自分なりの改革案を述べたいと思います。
案①「テスト回数を減らす」
年10回はさすがに回数が多いと思うので、
回数を減らすといいかな、と思います。
現状は
4月 復習テスト①
5月 復習テスト②
6月 復習テスト③
8月 総合テスト①
9月 総合テスト②
10月 総合テスト③
11月 総合テスト④
1月 総合テスト⑤
2月 総合テスト⑥(模擬テスト)
3月 後期選抜
のような感じになっています。
このうち、
「4月と1月のテストをなくし、年8回にする」
といいと思います。
案②「範囲を指定する」
範囲指定されていないテストは
準備が難しいです。
また、範囲の広さに
あきらめてしまう生徒が出てしまうので、
学習効率も上がりません。
なので、2年までと同じように
「テスト範囲」を明確にして
出題した方がいいと思います。
「範囲を指定しない形だから、
本番の入試が想定できてよい」
という意見もあると思います。
ただ、現状では中3のテスト全部が
「範囲指定なし」という感じになって
しまっています。
それはちょっとやり過ぎかな、
という気がします。
なので、「範囲指定」のテストと
「範囲なし」のテストとを分けて
実施すればいいと思います。
詳細については、後でまとめます。
案③「難易度を下げる」
2学期の時点で入試問題を出すのは
まだ早すぎます。
実際に、解ける生徒はほとんどいません。
難しすぎるテストの弊害は
「基礎固めがおろそかになる」
という点です。
例えば、英語だと「長文問題」
の出題が増えます。
長文問題が解けないのは、
「『単語』『文法』の基礎知識が身についていないから」
という生徒がほとんどです。
そのため、まずは「単語」「文法」の
復習をしなければなりません。
ですが、難しい問題ばかりだと
「長文の配点が高く、長文ができていないから
長文の練習をする」と言って、
生徒は「長文問題の対策」をしてしまいます。
この「長文問題の対策」というのが
的を射ていればいいのですが、
現実にはただ長文問題を「解いているだけ」
になってしまっています。
単語や文法知識のない生徒が長文を見ても
内容が理解できていません。
「この単語の意味は?」
「ここではどういう文法が使われている?」
「この熟語表現は?」
突っ込んで質問すると、まず答えられません。
2学期の段階では、
まだ多くの生徒は基礎が身についていないので、
まずは基礎固めに力を入れるべきです。
そして、ある程度の基礎知識が身についた段階で
難易度の高い過去問等に挑戦する。
これが一般的な流れだと思います。
ですが、テストが難しすぎる結果、
「配点が高い」ところの対策に走ってしまう。
「表面的な」勉強に終始してしまい、
結局何も身につかずに終わってしまう。
この状況が毎年続いています。
なので、難易度を下げることで、
少しでも基礎固めに意識が向くような
環境に持っていければと思います。
以上①~③をまとめます。
(日程)
5月 1学期中間テスト
6月 1学期期末テスト
8月 総合テスト①
9月 2学期中間テスト
10月 総合テスト②
11月 2学期期末テスト
2月 総合テスト③(模擬テスト)
3月 後期選抜
※「中間・期末テスト」では
2年までと同様に
「学校の授業で取り扱った部分のみ」
の出題範囲とする
※「総合テスト」では
「範囲を指定せず」出題する。
ただ、その場合も「1年のみ」「2年のみ」
といった形で、範囲を絞るのが望ましい。
以上が、私が考える「改革案」になります。
長々と述べてきましたが、一番言いたいことは
「生徒のやる気が維持できる」
そうした仕組みにしてほしいということです。
・難しい問題は出す
・対策はしない(授業で過去問を扱わない)
・出来ないのは「生徒の努力が足りない」から
・難しいテストでも「できる生徒」はいる
こうした考え方で、ずっと
やってきているように思います。
ですが、そろそろもう少し現状に沿った対策を
考えていただけるとありがたいです。
現状では、あまりにも生徒に
「責任を丸投げ」のような気がしています。
前にも述べましたが、いい指導者というのは
「適切な目標設定ができる」指導者だと思います。
「勉強しない生徒の方に問題がある」
という姿勢のままでは、生徒の成長は見込めません。
「生徒が少しでも成長した姿で卒業してほしい」
それは指導者全員の願いだと思います。
「生徒の成長を促すには、どのような形で
テストを行えばいいか」
その視点に立って「総合テスト」というものを
考えていただきたい。
そのように思います。

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