総合テストが「イマイチ」だと思う理由 その2
2020/8/20
昨日、「総合テスト」についての
自分の意見を述べました。→こちら
だいぶ長文になりましたが、
まだ言い足りないので、今日はさらに続きです。
総合テストの問題点は
「難しさ」だけではありません。
学校の対応などで「?」というものが多いです。
自分が「?」と思う点は以下の通りです。
①「テストが難しくなる」という点を、きちんと説明しているか?
②3年になると、テスト範囲があやふやになるのはなぜか?
③そもそも、そんなに大量のテスト回数が必要か?
①「テストが難しくなる」という点を、きちんと説明しているか?
について
「総合テスト」は2年までのテストと比べると
難易度が一気に上がります。
なのでほぼ全員、点数が下がるのが普通です。
その点をあらかじめ注意喚起しておけば、
ある程度の心構えができたり、
それに向けての努力もできると思うのですが、
どうもしっかりと伝えられていないように
感じてしまいます。
というのも、毎年1回目の総合テストが終わると、
慌てた様子の問い合わせが増えます。
「テストの点数がものすごく下がったんです…」
「今までこんな点数取ったことないです…」
保護者がちゃんと話を聞いていない
だけなのかもしれませんが、
それでも毎年毎年同じようなリアクションが続くと
「ちゃんと告知されているのかな?」
と思ってしまいます。
②3年になると、テスト範囲があやふやになるのはなぜか?
について
定期テストでは、「テスト範囲」が
きちんと設定されているのですが、
総合テストになると、なぜかテスト範囲が
あやふやになります。
「1・2年全範囲」というのは、まだわかります
(個人的にはこれもあまり好きではないですが)。
ですが、「3年の範囲」が明確に指定されないことが
多すぎるのがわかりません。
3年になると、「テスト年間計画表」のような
ものが配られます。
その際、テスト範囲として
「3年は授業が進んだところまで」
というような表記があります。
そこにはだいたい「追って指示します」
との表記がついています。
ただ、実際には「追って指示」されることは
少ないです。
テスト直前になると、毎回お決まりのように
私「テスト範囲言われた?」
生徒「まだ言われていません…」
このやりとりが延々と繰り返され、
結局中3の範囲がどこまで出るのかわからぬまま
テストに突入することが多いです。
1・2年はきちんと範囲が設定されるのに、
一番大事な3年になると範囲があやふやになるのは
なぜなのか。未だによくわかりません。
ちなみに、中3範囲を明確にしてくれる場合もあります。
その場合はだいたい、「同じ中学、同じ教科」で
あることが多いです(〇〇中の英語、という感じ)。
その意味では、「各学校、各教科担任」の先生の姿勢が
比較できるのかな、という気はします。
③そもそも、そんなに大量のテスト回数が必要か?
について
長野県の場合、中3になるとほぼ毎月のように
テストがあります。
4月 復習テスト①
5月 復習テスト②
6月 復習テスト③
8月 総合テスト①
9月 総合テスト②
10月 総合テスト③
11月 総合テスト④
1月 総合テスト⑤
2月 総合テスト⑥(模擬テスト)
3月 後期選抜
入試を含めると、年10回。
7月と12月以外は毎月のように
テストがあります。
他県の状況はわかりませんが、
全国でも多い方なのではないかと思います。
これだけテストが多いと、
受ける生徒も大変ですが、
準備をしたり、採点をする先生も
大変だと思います。
もう少し回数は少なくてもいいんじゃないかな、
という気がします。
以上、色々と述べてきましたが、
とにかく「総合テスト」は
「負担が大きい割に、効果が小さい」
はっきり言えば「ムダが多い」という気がします。
なので、改善してほしいです。
私が考える改善案は、また明日。