英語の長文読解で大事な点
2020/9/18
ある程度英単語・文法が身についている中3生には
長文読解の練習をしています。
ただ「長文を読ませて、解答させる」だけではなく、
全文を和訳してもらっています。
このような感じです。
全文和訳をさせると、
「この単語・表現が覚えられていないな」
「この文法を見落としているな」
ということがよくわかります。
この問題を解いた生徒は、
設問には全部答えられていました。
ただ、全文和訳をさせてみると、
このようにしっかりと意味が把握できていない
部分がたくさんありました。
また、この生徒は「不定詞」の訳し方が
苦手です。
文法的には理解できていますが、
文章の中で出てきた時に見落とすことが多い。
その点が課題だと思っています。
「英語の長文読解をする際には
ある程度『英単語』『文法』が
身についていないと意味がない」
と繰り返しお話ししています。
それは、全文和訳をさせてみると
よくわかります。
まず、
「訳し終わるのに、ものすごく時間がかかり」ます。
単語や文法をきちんと覚えていないので、
どのように訳していいのかわからず、
とても時間がかかってしまいます。
次に
「単語や文法を覚えていないので、
自分が『見落としている』ということに
気づけない」
ということが言えます。
例えば、「ここは『to+動詞の原形』の形に
なっているから、不定詞が使われているね」
と説明しても、文法が身についていない生徒は
「そもそも不定詞ってなんだ?」となります。
大抵の生徒は「不定詞って何ですか?」
とは聞いてきません。
こちらで「ここは不定詞が使われているね」
と言えば、生徒は
「ふむふむ」とうなずくだけです。
「理解できていてうなずく」のではなく、
「へ~、そうなんだ~」くらいの感覚です。
そして、次に同じ問題をやっても、
身についていないので同じように間違えます。
「気づき」の元となる「英単語」「文法」が
身についていなければ、
どれだけ長文を読んでも、実力はつきません。
「なんとなく、勉強した感」が生まれるだけです。
逆に、一通り「英単語」「文法」が身についていれば
あとは長文を読みながら、
「あ、ここにはこの文法が使われている」
「この熟語はこうやって訳すんだった」
という風に、文法の復習を兼ねながら
実力をつけていくことが出来ます。
とにかく、英語に関しては、まず
「英単語」「文法」を覚える。
これに尽きます。