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「速読」よりも「深読」

2024/6/13

「速読」講座の案内

仕事柄、他塾の広告が、どうしても目に入ってきます。

その中に「速読」の案内があります。

以前、当塾でも「速読」の講座をしていたことがあります。

今の入試問題は、高校入試であれ、大学入試であれ、昔と比べると、とにかく「読む」分量が多い。

そのため「速く読む」スキルを身につければ、国語だけでなく、他の教科においても有利になる。

そう思って始めたのですが、結果的にはうまくいきませんでした。

「読む」ことの意味

確かに、「速く読む」ことができれば、それだけ考える時間は増やせます。

その一方で、どれだけ速く読んでも「内容」について、きちんと理解できていなければ、本を読んだ意味はありません。

社会人になり、読書の重要性に気づいて、本をたくさん読む時期がありました。

自分なりにたくさんの本を読んだつもりだったのですが、ある時、ふと疑問に思ったことがありました。

「本をたくさん読んではいるけれども、『何も身についていない』のではないか…」

その時に出会ったのが、こちらの本。

「アウトプット大全」です。

こちらの本の中で、

「読み終わった本について、内容を書き出してみる、『読書感想文』を書く」

といったものがありました。

実際に試してみますと、自分の中では読んで「理解した」と思っていた内容が、ことごとく書き出せない。

「本の内容を理解したと思っていたが、書き出そうと思ってやってみると、ほとんど書き出せないんだな」

そう思いました。

これだと、せっかく本を読んだとしても、「何も残らない」ことになってしまいます。

内容を理解するように読む

こちらの「アウトプット大全」を書かれた樺沢紫苑先生は、このようにおっしゃっています。

「『速く読む』よりも、その本の内容を理解するようにじっくりと読む事が重要」

そうした読み方を「深読」と表現されています。

速く読んで、内容がきちんとつかめないよりも、深く読んで、内容をしっかりと把握していく。

こうした読み方の方が、読書の効果は上がると思います。

読解スピードを上げるのであれば

もし、読むスピードを上げたいのであれば、

「たくさんの本を読む」

ことによって、地道に上げていくしかないのかな、という気がします。

私自身も、以前と比べると、だいぶ読むスピードは上がったように思います。

特に「マンガ」を読んでいると、あっさりと終わってしまうので、「ちょっと物足りないな…」と感じることが多くなってきました。

急速に読解スピードを上げるよりも、たくさんの本を読むことで、地道にスピードを上げていく。

その方が、確実に成長できるような気がします。

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