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猿田塾

勉強の「質」を考える

2024/8/26

同じ問題を解いても

夏期講習中に生徒を指導していて感じたのは、

「同じことをやらせてみても、生徒によって仕上がりがまるで違う」

ということです。

例えば、夏期講習中の数学では、同じような問題を繰り返し解かせることをやりました。

最初は間違えていた問題でも、二度、三度と繰り返し解いていく中で、解けるようになっていく。

そうした生徒がいる一方で、同じ問題を何度解かせてみても、同じように間違えている生徒もいました。

「この差はどこから来るのか?」

と考えましたが、それは結局

「自分自身の力で間違えを確認できるかどうか」

という点に尽きるのかな、と思います。

「自発」か「受け身」か

間違えを修正できる生徒は、

「自分のどの部分が間違っていたのか」

という点をじっくりと分析します。

自分の解いた内容と、解答解説の内容を見比べながら、

「どのようにすればよかった」

のかをしっかりと分析、認識する。

それがきちんとできているので、二度、三度と同じ問題を解いていくうちに解き方を身につけることができるようになっていきます。

一方、同じ間違えを繰り返す生徒は、そうした「分析」ができていません。

なんとなく解答を読み、なんとなく答えをノートに写す。

「その問題のどの部分が大事なのか」

という点を、「自分から取りに行く」という姿勢が薄い、という印象を受けます。

なので、問題のポイントがつかめず、同じような間違えを繰り返します。

勉強の「質」とは

結局、勉強の「質」というのは

「修正力」

なのではないか。

そのようなことを思いました。

修正力の高い生徒は、自分自身でどの部分が間違っているかを見つけ、自分で問題を解決しようとします。

自分で解決できればそれでよし、解決できなければ聞いてくる。

そのようにして、着実に自分の「穴」をなくしていきます。

一方、修正力の低い生徒は、まず自分で「どこが間違っているか」を見つけられません。

また、こちらで間違えを指摘しても、どのように直せばいいかを、自分で把握できていないので、修正ができません。

その結果、同じような間違えを繰り返してしまっています。

小さいうちに身につけたい

そうした生徒の姿を見ていると、いかに小さいうちに

「自分で間違えを直す」

力を身につけさせることが大事か、ということを思いました。

内容が簡単な時であれば、自分で間違えを見つけることも、直すことも簡単にできます。

また、たとえ生徒が間違えていたとしても、すぐにアドバイスができます。

これが学年が上がってからだと、内容が難しくなっているので、間違えに気づくのが厳しくなってきます。

また、どのように直せばいいのかも理解しづらいです。

「いかに自分で間違えを修正する力を身につけさせるか」

これが、勉強の「質」を高めるための、最大の要因だと思います。

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