なが模試の「正答率」から見えること
2024/11/20
第5回なが模試の正答率
11月3日に行った、「第5回なが模試」の結果が返ってきています。
全体の正答率を見ているのですが、その中で、
「このあたりが生徒が苦手なんだな」
と感じられる問題がありました。
その点について話そうと思います。
「式が何を意味するか」
正答率を見た中で、一番気になったのが
「連立方程式の立式」
の問題でした。
「数学の問2」で出てきた問題です。
x+y=□
x-8+3=□
のように、あらかじめ式が与えられていて、問題文を読んで、□の部分に適切な数字や文字式を当てはめる、という問題でした。
・問題文が理解できている
・式の意味がわかっている
この2点がきちんとできれば、それほど難しい問題ではないと思うのですが、正答率は39%でした。
方程式の問題を解く時には、
・何について文字で表しているのか
・作った式が何を表しているのか
という点を意識しながら問題を解くようにアドバイスしています。
日頃からこうした部分を意識していれば、さほど難しい問題ではありません。
ですが、半分以上の生徒が解けない。
それは結局、方程式の文章題を
・なんとなく
・パターンで
解いているからだと思います。
もう少し「意味」を考えながら解くようにしないと、こうした問題には対応できないのだと思います。
ちなみに、このような「あらかじめ式が与えられている」連立方程式の問題は、今年の入試で出ました。
なので、できなかった人は要注意です。
「規則性」もできていない
また、同じ「数学の問2」で出てきた「規則性」についての正答率も、ボロボロでした。
3問あったのですが、「39%、22%、8%」という正答率でした。
確かに「解きにくいな」とは思いましたが、もう少し正答率が高くてもよかったのではないかな、という気がします。
この問題についても、結局
「問題文の内容を、文字を使って表すことができない」
ということなのだと思います。
自分で「試行錯誤」するのが苦手
こうした数学の傾向を見ていると
「自分で『試行錯誤』しながら答えを求める」
ということが苦手なんだな、という気がしています。
連立方程式の問題しかり、規則性の問題しかり、与えられた条件から、自分なりにあれこれ考えながら、答えを導く必要があります。
ですが、そうした問題ができていない。
数学である程度の点数を取りたければ
「自分なりに試行錯誤する」
という姿勢が重要なのだろう。
そのように感じました。
英語は点数が落とせない
その他、気になったのが「英語」です。
英語は正直「簡単」だと思っていたのですが、それでも、正答率が低い問題が、思ったよりも少なかったです。
一番低い正答率でも「18%」。
「ちょっと難しいかな」と感じた問題でも、30%以上の生徒が正解していました。
英語に関しては、得意な生徒は、確実に点数を取ってくる印象です。
なので、特に上位校を目指す生徒にとっては、「英語」で差をつけられるのは「致命的」だと思います。
蟻ヶ崎、県ヶ丘、深志を目指す生徒は、英語で確実に点数が取れるように、しっかりと準備をしていきましょう。
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