「低学年教育」の重要性
2022/2/4
昨日のブログを書きながら、「低学年の時の学習習慣の重要性」について、あらためて考えさせられました。
勉強にも「ゴールデンエイジ」はある
サッカーの世界では、「ゴールデンエイジ」という言葉が存在します。
これは「ある一定の年齢の時には、他の年齢の時と比べて、急激に技術が身につく」
このような時期のことを言います。
だいたい小学校の年齢の期間がこれにあたるようです。
サッカーに限らず、勉強においても「ゴールデンエイジ」というものはあるような気がします。
花まる学習会を運営しておられる高濱正伸先生の本の中に
という本があります。
「10歳(小4)くらいまでの学習習慣によって、その後のおおよその学力が決まる」という趣旨の本です。
生徒を指導していると、こちらの本に書かれていることと同じような感触を得ることが多いです。
その子の伸びが予想できる
うちの塾に来る生徒は、だいたい小6~中2のお子様が多いです。
そのくらいのお子様だと、1ヶ月くらい指導していく中で、
「だいたいこの生徒は、このくらいまで伸びるかな」
という感触を得ることができます。そして、だいたいその予想の範囲内に収まります。
お金をかけて塾に通っていただくので、多くのお子様は、塾に来る前よりも成績は上がります。
ですが、「こちらの予想よりも突き抜けて実力が上がった」
という実感が持てるところまで、成績を上げられる生徒がどれだけいるか、というと、正直言葉に詰まります。
それを打破しようと日々努力していますが、現時点では「小学校高学年~中学のお子様だと、そこから飛躍的に上げるのは、かなり難しいな」というのが、偽らざる本音です。
「1ランク上」は十分狙えるけれども、「2ランク」「3ランク上」を狙うのは難しいな、という感じです。
鉄は熱いうちに打て
「学年が上がるにつれて、改善するのが難しい」というのは、多くの方も認識することができるのではないかと思います。
学習習慣の面でも、やはり10歳くらいまでに、ある程度の「核」のようなものを身につけておかないと、その後身につけさせようと思っても、なかなか厳しいかな、と思います。
だからといって、「小さい頃に何でもかんでも詰め込め」というのはちょっと違う気がします。
私自身の話になりますが、うちの場合、小学校の時は厳しい面はありましたが、「勉強しろ」と言われるよりも、「今のうちに遊んでおけ」と言われることの方が多かったです。
「小学校のうちは、外で遊べ。中学生になったら勉強で遊べなくなるから」
こんな感じでした。
なので、小学校の時はそこまで勉強でガミガミ言われなかったです。
むしろ私はゲームが好きだったので、「ゲームばっかりやるな!外で遊べ!」と怒られていた記憶の方が強いです。
低学年で身につけておきたいこと
また、過去を振り返って、自分の勉強面での基礎というのは「小1~小2の夏」までに、小学校の先生に身につけてもらったと感じています。
その時に小学校で教わっていた先生は、国語の教育に力を入れている先生でした。
「音読カード」のようなものが渡され、毎日音読をするたびに、マスを1つずつ埋めていき、10個たまると、金のシールを貼ってもらえる。
まだ小さい頃だったので、そのシールが欲しくて、毎日必死に音読をしていた記憶があります。
1つルールがありました。それは「1日1個までしかマスを埋めることができない」というものでした。
なので「1日にまとめて音読をする」ことができませんでした。
そのため、毎日コツコツと努力することを、この音読から学ぶことができたように思っています。
漢字練習も、毎日ノートに書いて提出すると、先生の「花まる」がもらえました。
丁寧に書いてあると「花まる」。汚く書いてあると、ただの「まる」。
これも「花まる」が欲しくて、必死に漢字をていねいに練習していた記憶があります。
算数についてはあまり記憶がないのですが、それでも音読と同じように、毎日ちょっとずつ計算ドリルをやっていたような記憶があります。
昔の人は「読み、書き、そろばん」と言っていました。
10歳までに徹底しておきたいのは、まさにこれだと思います。
今の時代であれば、余裕があるお子様であれば、これに「英語」が加わる感じでしょうか。
よく遊び、よく学べ
「低学年教育」は大事だと思います。
ですが、それは「小さい頃から塾に通って、何でもかんでも詰め込む」というタイプのものではないと思います。
むしろ、小さい頃はよく遊んだ方がいいと思います。
その一方で「読み、書き、そろばん」を徹底して行う。
今の時代であれば、「音読」「漢字の書き取り」「計算」の反復練習。
これを毎日コツコツ取り組む習慣を身につける。
小さいうちにこうした習慣を身につけておくことができれば、成長するに従って、お子様の学力は順調に伸びていく。そのように思っています。
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ぜひご覧ください。