令和4年度長野県公立高校入試感想(理科)
2022/3/14
先日終わった、令和4年度の長野県公立高校入試の問題を解いた感想を述べていこうと思います。
今日は英語です。
理科も難しい…
数学に引き続き、理科も「難しい」と感じました。
問1~問4まであり、それぞれ「生物」「化学」「地学」「物理」分野できれいにわかれていました。
全体的に解きにくい感じでしたが、特に「問3」「問4」は難しいと思います。
その中で「問1」(生物分野)は、まだ解きやすい感じがしました。なので、理科はまず「生物」分野を固めていくのがよさそうです。
問1(生物分野)について
「微生物」についての問題と、「蒸散」についての問題でした。
「微生物」の問題は、(4)の対照実験の説明のところが難しいです。それ以外は基本的な内容だと思います。
「蒸散」についての問題は、典型的な問題です。上位校を受けた生徒は、ここは確実に取りたいところです。
問2(化学分野)について
「蒸留」についての問題と、「炭酸水素ナトリウムの分解」についての問題でした。
ここは計算問題がちょっとややこしく感じました。
「どの数字を使うのか?」を正確に読み取らないと、正解が導けない問題でした。
また、計算自体も、小数の計算があり、ややこしかったです。
「計算力」と「読解力」が問われる問題だったと思います。
問3(地学分野)について
「地震」についての問題と、「南中高度」についての問題でした。
ここは問2と違って、計算自体は簡単でした。「P波」「S波」「南中高度」についての基本的な知識があれば、十分答えられたと思います。
ですが、「地震計」についての知識問題が難しかったと思います。ここは対策が手薄なところだったと思うので、解けなかった生徒が多かったのではないでしょうか。
問4(物理分野)について
「浮力」についての問題と、「誘導電流」についての問題でした。
個人的にはここが最も難しかったです。
「浮力」「誘導電流」は、生徒も苦手にする単元です。なので、この問題も苦戦した生徒は多かったのではないか、と思います。
ここは「取れる問題を確実に取れたかどうか」が大事だと思います。
Ⅰ(1)(2)は正解しておきたい問題です。
逆にⅡについては、すべての問題で正答率が低い気がするので、ここは全部間違えても仕方ないかな、という気がします。
今後の対策
①まんべんなくやる
②「生物」をまず固める
③小学校の「算数」を復習する
①まんべんなくやる
長野県の入試問題は、「幅広く」出題されるということで有名です。
いわゆる「難問」は少ないですが、「幅広い知識が問われる」という意味での、難しさがあります。
苦手な単元を作ってしまうと、そこが入試に出た時に苦しくなってしまいます。
基本的な知識を、確実に積み重ねていく必要があります。
学校の「ワーク」を何度も解いて、基礎知識をつける。
これが一番大事です。
②「生物」をまず固める
理科は「生物」「地学」「物理」「化学」の4分野からなります。
この中では、「生物」分野が一番対策がしやすいです。
今年の入試問題は、どの単元も一筋縄ではいかない問題でした。
が、その中でも「生物」は、まだ解きやすい問題と言えます。
「蒸散」の問題は、他県の過去問を解いている生徒であれば、難なく解けたのではないでしょうか。
なので、まずは「生物」の復習から入るようにしましょう。
③小学校の「算数」を復習する
今年の計算問題を解いていて、「小学校の算数が身についていないと、厳しいな…」ということを、改めて思いました。
1つ1つの問題で考えると、それほど難しい計算があるわけではありません。
ですが、これがまとまって、しかも「50分」という制限時間内に解ききらなければならない、となると、計算力がない生徒では、とても時間が足りなかったのではないか。そう思います。
また、最後の問題、「問4Ⅱ(3)」については、式は簡単にわかる(20÷7.5)と思います。
ですが、この数字のままで計算すると、割り切れないので、答えが出ません。
「7.5を分数にして計算する」ということがひらめくかどうか。このあたりは電力量の問題練習を通して、小学校の算数の計算力をきたえていたかどうかが問われたように思います。
最後に
繰り返しになりますが、今年の理科はかなり難しかったと思います。
平均点は40点台も十分考えられると思います。
なので「解けなかった…」と思っている生徒も、それほど落ち込まないようにしてほしいと思います。
数学と理科が今年は難しいと思うので、合計点も下がるような気がします。
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