令和4年度長野県公立高校入試感想(社会)
2022/3/15
先日終わった、令和4年度の長野県公立高校入試の問題を解いた感想を述べていこうと思います。
今日は社会です。
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昨年並みの難易度か
まず、難易度は「昨年並み」という感じがします。
「歴史」「地理」「公民」と、それぞれの分野ごとに分けての出題でした。
「歴史」「地理」は簡単だと思います。得意な生徒であれば、全部解けたのではないでしょうか。
一方「公民」は、記述の問題が多かったのと、その記述も何を書けばいいのかがちょっとわかりにくい、という感じがしました。
なので「公民」はやや難しいという印象です。
トータルでみれば「それほど難易度は変わらないかな」と思います。
問1(歴史)について
問1は歴史の問題でした。
古代から近代まで、幅広く出題されました。
(3)(8)がやや解きにくい問題だと思いますが、それ以外は基本的な内容と言っていいと思います。
記述も「楽市楽座」についての基礎知識があれば、書けると思います。
問2(地理)について
問2は地理の問題でした。
Ⅰは日本地理(関東地方)、Ⅱは世界地理(アジア・インド)でした。
地理も、全体的にそれほど難しくなかったかな、と思います。
記述も、基本的な知識を元に、資料をしっかり読み取れていれば、それほど書くのに苦労しなかったと思います。
「縮尺」「時差」の計算がきちんとできるかが問われる問題もありました。
が、どちらもそれほど難しい計算ではないので、得意な生徒であれば大丈夫だったのではないか、と思います。
問3(公民)について
問3は公民の問題でした。
歴史、地理と比べると、ここはちょっと解きにくかったです。
Ⅰ(3)の記述問題はどちらもちょっと書きにくかったです。
またⅠ(4)の記述問題も、衆議院の「解散」「任期」にまで触れる必要があるので、ちょっと難しかったのではないかと思います。
ちなみに自分は「国民の意思が反映されやすい」としか書きませんでした。採点基準によれば、これだと「×」です。
Ⅱ(2)の記述も、一見すると簡単そうに思えたのですが、実際に書いてみると、「何を書けばいいのか」がつかみにくかったです。
全体的に記述が答えづらかったので、公民はちょっと難しかったのではないかな、と思います。
今後の対策
①基礎知識を覚える
②資料の読み取りの練習
③記述の練習
①基礎知識を覚える
社会は、まずは「基礎知識を覚える」ことが大切です。
記述や資料の問題の割合が増えてきているといっても、それらの問題を解く上で基盤となるのは「基礎知識」です。
「どれだけたくさんの基礎知識を知っているか」で、社会の点数は、ある程度決まります。
学校の「ワーク」を中心に問題を繰り返し解いて、基礎知識を固めていきましょう。
②資料の読み取りの練習
記述、選択問題ともに、「与えられた資料を元に答える」という出題形式がかなり多いです。
聞かれている内容自体は、それほど難しくありません。ですが、資料を元に解答をすることに慣れていないと、厳しい面があるように思いました。
過去問を中心に、資料を使った問題を練習しておきましょう。
③記述の練習
社会は、ここ数年、難易度がそれほど高くありません。こうした入試で差がつくのは「記述問題」になります。
「知識を元にした記述」
「与えられた資料を元に答える記述」
どちらの形式にも慣れておく必要があります。
また、記述問題を解くことによって、基礎知識が本当に身についているのかを確かめることができます。
社会が得意な生徒は、過去問を使って記述問題をドンドン練習しましょう。
最後に
公民の記述問題は、ちょっと採点が難しいのではないかな、という気がします。
資料からは、いろいろなことが言えてしまうので、どれを「正解」とするのか、判断が難しいような気がしました。
採点をされる先生方は大変だろうな、と思います。
この部分の採点によって、社会の点数はある程度幅が出るような気がします。
甘めに採点すれば、平均点は高め、厳しめに採点すれば平均点は低くなる。
なので、社会はちょっと点数が読みにくいな、と思いました。
それでも、トータルではそれほど難しくないと思います。
上位校を狙う生徒は、社会でしっかりと得点を稼げるようにしておきましょう。
余談ですが、インドの部分の基礎問題を解いていたら「『ミラクルロード』でやったような内容だな」という印象を受けました。
「ミラクルロード」は基礎から応用まで取り組める教材ですが、改めて「基礎って大事だな」ということを思いました。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。