牛と海老
2022/5/13
連休中の旅行記録の続きです。
連休3日目。伊賀を出発し、向かったのはこちらです。
「城」と「牛」を求めて
三重県にあるもう1つの百名城「松坂城」を訪ねました。
松坂城は、戦国時代の名将、蒲生氏郷によって作られた城です。
蒲生氏郷は伊達政宗の監視のため、松坂城築城後、すぐに東北へ移封となりました。
なので、この地にいた期間は短かったのですが、それでも「蒲生氏郷公の城」という形で全面的に打ち出していました。
地元の人から慕われているのだな、ということを思いました。
石垣は立派でしたが、天守閣はなく、城にまつわる展示品も少なかったので、ちょっと消化不良の感じでした。
また、連休3日目は、全国的に雨模様だったので、写真も撮りづらかったです。
ホテルを出る前にはまだ降っていなかったので、「いけるかな?」と思いました。
ですが、電車で向かっている途中にポツポツ降り始め、松坂駅についた時にはザーザー降りでした。
あいにくの天気ということで、「自分以外に誰もいないんじゃないか」と思っていました。
ですが、雨の中でも、家族連れ含めて、観光客が何組か訪れていました。「城人気」のすごさを感じました。
無事にスタンプをゲット。これで、今回の全国城巡りの目的は、無事に達成されました。
城よりもよかった記念館
雨の降りが強くなってきたので、「雨宿り」も兼ねて、城の近くにあった「本居宣長記念館」を訪ねました。
本居宣長が過ごした地が「松坂」ということはまったく知りませんでした。
本当に「何となく」入ったのですが、展示品がよかったり、流れていた解説動画が面白かったりと、思った以上に満足することができました。
さらにお土産品をぼんやりとながめていたら、探し求めていた「幻の本」が販売されているではありませんか!
「長野の山城 ベスト50を歩く」
ネットで購入しようと思ったのですが、まったく新刊が手に入りませんでした。
まさか遠く松坂の歴史記念館で「山城の本」が販売しているとは!
「きっと雨の中でも城巡りをしていた自分に対して、神様がご褒美をくれたんだな」
そんなことを思いながら、「これください」と係の人にお願いしました。
待つこと数分…。
「すいません。『長野の山城』だけ在庫がありませんでした…」
なんとまさかの売り切れ!
係員の人は申し訳なさそうに、そっと見本のところから「長野」の本だけを取り除いていました。
「まあ仕方ないよね。本居宣長記念館でわざわざ『山城』の本を買う奇人は、そんなにはいないわな」
そう思いつつも、「天国から地獄に落とされるとはこのことか」とがっくり肩を落としながら、松坂を後にしました。
最終目的地
松坂城見学は午前中で終わったので、午後は移動して、最終目的地に向かいました。
三重県といったら、ここを訪れないわけにはいきません。
「伊勢神宮」です。
以前、島根県松江に訪れた時、
「近くだから行けるだろう」
ということで、「月山富田城」と「松江城」と「出雲大社」を1日で回ろうとしました。
ですが、城巡りだけで思った以上に時間がかかり、近くにいながら「出雲大社」をスルーしてきた苦い経験がありました。
その時の失敗を活かし、今回は「1日1名所」という旅行プランを立てました。
最終日にまとめて周る予定でしたが、早めに伊勢市に到着したので、外宮には先に参拝してきました。
雨が強かったのですが、参拝客はかなり多くいました。
日本人の信仰心の強さをちょっと誇らしく思いました。
牛と海老
「松坂」「伊勢」ということで、代表的な「松阪牛」「伊勢エビ」を食べてきました。
この日は「食事処探し」にかなり苦戦しました。
特に夜の伊勢の街は大変でした。
連休中で客が多いと思っていたので、
「ホテルに併設されている、レストランでいいや」
と思ってのんびり構えていたのですが、行ってみたら、まさかの「予約済み」。
「しまった!」と思って、あわててホテルの人に聞いたのですが、伊賀の時とは違って「ふわっと」したアドバイスのみ。
「う~ん、それじゃあ、自分で探すしかないな…」
と思って店を探したのですが、出遅れたので、どの店も満席。全然見つけることができません。
「せっかく伊勢まで来たんだ。なんとしてもエビを食わなくては!」
そう思って店を探すのですが、なかなか見つからない。
同じような境遇の若者の集団もいて、
「このままだと、駅前の『魚民』行くしかなくね?」
などとぼやいていました。
「魚民はさすがに避けたいな…」
と、1時間ほど粘ったのですが、ついに見つかりませんでした。
最後の方は疲れ果てて
「いいよ、いいよ。そんなに腹も減ってないから!ホテル近くのファミマでカップラーメンでも食ってさっさと寝よ。」
と、半ば逆ギレ状態でホテルまで戻りました。
トボトボとホテル近くのファミマに向かう途中、別のホテルの1階のレストランが目に入りました。
「あ、結構空いてる」
ちょっとお高そうな店でしたが、疲れてもいたので、
「何でもいいや。コンビニでなければ」
と思い、入店。
「とりあえず何か食べられればいい」と思っていたのですが、メニューを見ると「伊勢エビ」がありました。
なんだかんだで満足する夕食を取ることができました。
「なんとか御膳」と「伊勢エビ」を頼んだのですが、「伊勢エビ」単体の方が値段が高いという…。恐るべし、伊勢エビ。
で、お味の方は「ふ~ん」という感じでした。
むしろ「なんとか御膳」の中にあった「伊勢うどん」の方がおいしく感じられました。
どうやら自分には、「高価な食べ物の価値」はわからないようです。
「こういうのを『豚に真珠』っていうんだろうな」
そんなことを思いながら、三日目の夜は終わりました。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。