芸は人から教わるものでなく…
2023/1/25
弟子に芸を教えても
本を読んでいたら、このような言葉が載っていました。
「芸は人から教わるものでなく、自分で努力して見つけるもの」
確か伝統芸能をされている方のお話だったと思います。
弟子にどれだけ「教えた」としても、芸は身につかない。
弟子自身がいかに自分で考え、師匠の様子を真似し、試行錯誤して身につけていくか。
そのような過程がなければ、芸というものは定着していかない。
そのような趣旨のお話だったと思います。
勉強もまた同じ
この話を読みながら、
「これは勉強でも同じことが言えるな」
と思いました。
生徒に教えると、大体
「わかった」
と言います。
ですが、問題を解いて確認してみると、全然解けない。
このようなことは、しょっちゅう起こります。
どれだけ教えても、生徒が「自分一人で」できるようにならなければ、何の意味もありません。
本当に「できる」ようになるためには、生徒自身が「学ぼう」「理解しよう」という気になることが一番大事です。
結局指導者の仕事とは、
「いかに生徒にやる気を出させるか」
「いかに生徒に興味を持たせるか」
ということに尽きるのかな、と思います。
理想の指導者像
その意味で、「理想的な指導者」として思いつくのが、サッカーの監督をされていた「オシム監督」です。
ただ練習をさせるだけでなく、選手に常に考えさせる。
それでありながら、結果も導き出す。
「手段と結果が一致している」という点で、素晴らしい指導者であると思います。
自分もオシム監督のような指導者になりたいと思いますが、なかなか…。
少しでも近づけるように、日々研鑽です。
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