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令和5年度長野県公立高校入試感想(数学)

2023/3/8

昨日行われた、「令和5年度長野県公立高校入試」の問題を解いて、感想を述べようと思います。

今日は「数学」です。

昨年並~やや易しい

解く前に、某塾の解説動画で、数学の総評部分のみ見たところ、

「難易度が下がる」

との評価でした。

なので、「今年は去年ほど苦労しないかな」と思って解き始めたのですが、個人的にはそんなに「易しい」とは思いませんでした。

心の中で「嘘つき!」と思いながら、一通り解きました。

ただ、結果は去年の点数よりもよかったので、

「去年よりは解きやすい問題だったのかな」

という感じです。

なので、難易度は

「昨年並~やや易しい」

という評価をしておきます。

平均点は「50点前後」になるような気がします。

以下、大問ごとの感想です。

問1は簡単だが…

問1は解きやすい内容だったと思います。

特に「作図」は基本的な問題だったので、ちょっと拍子抜けしました。

ですが、多くの子が間違えそうな問題が散りばめられていたので、注意が必要だと思います。

(2)(3)(5)(6)(7)(9)(11)は、いかにも生徒が引っかかりそうな問題だと思いました。

苦手な生徒が間違えそうな問題を、うまく出題されている気がします。

毎年のことながら、「作問された方はすごいな」と、解きながら思いました。

カギを握る「問2」

個人的に、今年の数学のカギを握っているのがこの「問2」だと思います。

「問2ができていないとキツイ」

という意味ではありません。

「いかに問2で時間をかけなかったか」

ここで、今年の数学は勝負が決まったような気がします。

Ⅰでは「箱ひげ図」が出ました。

昨年は出題されなかった「新分野」からの出題が、今年は「ドン」と出ました。

内容は難しくないですが、準備していなかった生徒は、面食らったかもしれません。

Ⅱでは「規則性」の問題が出ました。

個人的には、この問題が一番「つかみどころがない」感じがしました。

表を見て

「ああ、倍数になっているんだな」

と気づけたかどうか。

ここに気づくかどうかで、だいぶ印象が変わったように思います。

得意な生徒であれば「平均の考え方」を使う、ということにも気づいたかもしれません。

このあたりの気づきがないと、Ⅱは苦戦したのではないかと思います。

ちなみに、なぜ「問2がカギを握る」と感じたのか。

それは

「問2が『ハマりやすい』感じの内容」
「あとの問3、4が比較的解きやすい内容」

だったので、

「問2でどれだけ時間をかけなかったか」

という部分で、結果が変わりそうな気がしたからです。

もし「問2」で時間をかけすぎて、「問3・4」があまり解けていないとすると、数学はちょっと厳しいように思います。

問3はオーソドックス

問3は関数の問題でした。

Ⅰは一次関数、Ⅱは二次関数の問題でした。

どちらも解きやすい問題だと思います。

Ⅰ(2)は、かなり誘導がなされているので、その誘導に気づけば簡単だと思います。

図形の問題でも、同じような「誘導」タイプの問題があったので、昨年の結果を踏まえて、かなり解きやすくしたように思います。

Ⅱは過去問を解いていれば、同じような問題を解いているはずなので、全部解きたいところです。

問4も解きやすい

問4は図形の問題でした。

こちらも上から順番に解いていけば、前の問題の解答がヒントになっているので、解きやすかったのではないでしょうか。

強いて言えば「円の半径の長さが同じ」という部分に気づけたかどうか。

ここがわからないと、キツイかもしれません。

(3)の問題は、問3Ⅰ(2)と同じように、かなり誘導している印象を受けます。

誘導があった方が解きやすいと思いますが、個人的には、誘導があると「出題者の考え方を見つける」必要があるので、ちょっと窮屈な解き方になる印象でした。

今年の問題が解きにくかったのは、こうした「出題者の意図を見抜く」タイプの問題が多かったからだと思っています。

今後の対策

今年の問題は、全体的に「解きやすかった」と思います。

ですが、これを「50分ですべて解く」というのは、かなり厳しかったと思います。

そのため

「いかに時間配分をうまくできたか」

という部分で、差がついたように思います。

今後の対策としては

「過去問を解く」

ということを、声を大にして述べておきたいと思います。

問題を解きながら、

「過去問でやったような問題だな」

と感じることが非常に多かったです。

過去問をしっかりと解いていた生徒にとっては、今年の問題は解きやすかったのではないかと思います。

また、

「時間配分を意識して練習する」

ということも大事です。

中2までと違い、中3の数学のテストは、難易度が一気に上がります。

そのため、段々と「すべての問題を解く」ことが難しくなっていきます。

そのような中で、

「いかに本番で、自分の持てる力を最大限発揮するか」

という点を考えていかなければなりません。

中3になると、テストや模試といった機会が増えます。

その時に、ただ漫然と受けるのではなく

「これは解ける問題か」
「時間がかかりそうだからとばすか」

を意識して試験に臨む。

そうした意識の積み重ねが、本番で生きてくるように思います。

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