仕事の「評価」
2024/4/25
仕事に対する「評価」
最近読んだ本の中に、このような言葉がありました。
「僕の評価は、次の世代がどれだけいい仕事ができるかで決まる」
とても共感を覚えました。
「教育」という仕事は、人を育てる仕事だと思っています。
そして、その結果はすぐに出るものではないと思っています。
「塾」という業態は、お金をいただいて子供たちに教育を施します。
そのため、短期的な「結果」を求められます。
「テストの点数」であったり「合格実績」であったり。
そのこと自体は、特に否定されることではないと思います。
ですが、その一方で、子供たちを指導していると
「それだけではない」
という気もしています。
「テストの点数がいい」
「偏差値の高い高校に合格する」
ことがいいこと、とは単純には言えないような気もしています。
いつ「花開く」かは人次第
例えば、「偏差値の高い高校」に合格できた生徒。
直後の評価は高いかもしれません。
ですが、その高校で堕落した生活を送っていれば、果たしてその合格は、その生徒にとってよかったものだったのか。
一方、思うような高校入試にはならなかった生徒。
その悔しさをバネに、進学した高校で3年間努力し、大学合格を勝ち取った。
この場合、長い目で見れば、後の生徒の方が「いい結果」だったと言えるのではないでしょうか。
高校入試や大学入試に限らず、「勉強」という面ではパッとしなかった子が、社会に出て働く中で、自身の才能を開花していく。
そうしたこともあると思います。
そう考えると、いま自分が行っている指導というものが、子供たちの将来に対して、どのような影響を与えていくのか。
それは、ある程度時間が経たなければわからないように思います。
私自身、学生時代に受けた指導で、その当時は「何を言っているんだ?」と思っていたことがあります。
ですが、社会に出て、様々な経験をしていく中で、
「当時の先生は、きっとこういうことが言いたかったのだろう」
と、数十年の時を経て理解するということがありました。
自身の経験を踏まえてみても、教育というのはつくづく
「未来への投資」
なのだろうと思っています。
「真の評価」はずっと先
正直に言えば、目先の「成績」や「実績」には、私はあまり興味がありません。
それよりも、塾で指導した生徒たちが、社会に出て、どのような大人になり、どのような仕事ぶりを見せるのか。
そちらの方が圧倒的に気になります。
願わくは、社会に貢献できるような人材になってほしい。
誰からも必要とされ、愛されるような人間として成長していって欲しい。
そのために、少しでもいい影響を与えることができたらいいな。
そう思っています。
なので、私の仕事の「真の評価」は、今の生徒たちが社会に出て、どのような活躍をしていくか。
それによって決まるのだろうと思っています。
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