文章題の克服方法
2023/8/3
生徒の悩みNo.1
塾を探している生徒の悩みとして、一番多く聞かれるのが
「算数(数学)の文章題が苦手」
というものです。
小中学生問わず、面談をしていると、この悩みが一番多く聞かれます。
確かに文章題をできるようにするのは、なかなか難しいです。
というのも、原因が色々と入り組んでしまっているからです。
そもそも「計算力」がない
まず、「文章題が苦手」と言う前に、
「そもそも計算力がない」
という場合が挙げられます。
文章を読んで、式はきちんと立てられている。
ただ、計算が不安定なため、解答とは違う答えが出てしまう。
「計算力がない」ため、問題が解けていないのに、文章題で答えを出せていないので、「文章題が苦手」と判断する。
こういった場合が多いです。
なので、このような生徒の場合には、まず「計算練習」をして、計算の正確性を高める必要があります。
問題の「表面」だけ読む
次に、ある程度計算力がある生徒で「文章題が苦手」という場合。
この場合で多いのは
「問題の『表面』だけ見て答える」
というものです。
例えば、割合の問題。
「500円の商品から200円値引きした。値引きした後の商品の金額は、値引き前の金額の何%か?」
という問題があるとします。
文章題が苦手な生徒は、しっかりと問題文を読まないので、ただ数字だけを見て
「200÷500」
という計算をしてしまいます。
答え合わせをした後に、一緒に確認するとすぐ気がついて直せるのに、自分で解く時にはなかなか気づかない。
こうした状況を見ると、「もったいないな…」と思ってしまいます。
「これ」だけで、だいぶ変わる
問題文の表面だけ読んで間違えている生徒は、
「問題文をしっかりと読んでいない」
という点が問題です。
なので、一緒に直す時には生徒に
「音読」
をするようにさせています。
問題文を音読させる。
これだけのことですが、かなり違います。
ある程度できる生徒であれば、音読している途中で、「あっ」と気づいて、こちらで説明しなくても、自分で解き直します。
最近、こちらの本を読んでいます。
こちらの本の中でも、「文章題の改善方法」として「音読」が挙げられていました。
この本によれば、
「問題文を音読をさせることで、2ヶ月後に90%の生徒が、文章題の得点力が改善される」
ということです。
データとしても「音読」の有効性は証明されているようです。
文章題が苦手な生徒は、問題文を「音読」する。
ぜひ試してみてほしいと思います。
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