挽回可能な学年は「○年生」
2023/8/7
先日紹介したこちらの本
その中に、このような項目がありました。
「気がついたら苦手なままきてしまった算数。挽回のタイムリミットは?」
この質問に対する答えは
「4年生」
でした。
この結果、自分の感覚と同じでした。
「小学4年生」が分岐点
小学校の算数は、学年が上がるに連れて、難しくなっていきます。
また、学習する量も増えていきます。
その中でも、特に「5年生」になるタイミングで、質、量ともに、一気に難易度が上がります。
4年生までは、算数に特に問題がなかった生徒も、5年生になると、大半の生徒がつまづく。
そのような感じになります。
いわゆる「小5の壁」と言われるものですが、この壁を越えるためには
「4年生までの内容をきちんと身につけておく」
必要があります。
4年生までにきちんと身につけておかないと、5年生以降は、学校の授業についていくのでいっぱいいっぱいになります。
そのため、差はドンドンと広がっていってしまいます。
そのようにならないためのタイムリミットが
「小学4年生」
ということになります。
国語もほぼ同じ
こちらの本には「算数」についてのみの記載でした。
が、自分の感覚としては、「国語」に関しても算数と同じで
「小学4年生」
までに、ある程度の実力をつけておかないと、5年生以降挽回することは難しいと感じています。
まず漢字が、5年生になると難しい漢字が増えてきます。
また、文章についても、抽象的な内容が増えてきます。
4年生までは身近な内容が多かったので、感覚としてイメージすることができました。
ですが、5年生になると、抽象的な「概念」を理解しないと理解できない内容が増えてきます。
そのため、文字を読んで「想像する」ということができない状態だと、文章を読んでも理解できない、ということが増えていきます。
こうした状態にならないようにするためには、4年生までに、少なくとも活字を読むことに慣れておく必要があります。
早めに対策を
塾に来る生徒は、多くの場合
「勉強につまづいてから」
来ることが多いです。
ですが、中には「手遅れ」になっているケースがあります。
特に
「中学になってから、国語をなんとかしたい」
というケースは、正直、挽回がかなり難しいと感じています。
サッカーなど、スポーツには「ゴールデンエイジ」という、
「その年代で身につけておかないと、後で習得するのが難しい」
というものがあると聞きます。
勉強にも、「ゴールデンエイジ」のようなものがあるのではないか、と感じています。
その分岐点が「小学4年生」です。
年齢にすると「10歳」。
10歳までにどれだけ「基礎」をきちんと固めておけるか。
それによって、それ以降の成長の度合いが変わってくる。そう思っています。
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