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「勉強」と「学習」

2024/4/3

「勉強」とは

最近読んだ本に、このような記述がありました。

「勉強」とは「勉めて強いる」。

「勉強しろ」という言葉は、文字通り子供たちに強制をしていることになる。

なので、子供たちが「学習」するようにしなければならない。

本来、「学ぶこと」は楽しいことである。

考えさせられる言葉でした。

現場で実際に子供たちを指導する立場の者としては、

「理想論だな」

と感じるところもあります。

その一方で、教育というものの本質をつく言葉のようにも感じます。

「学ぶ楽しさ」とは

「学ぶことの楽しさ」というのは、色々あると思います。

その中で

「できるようになる」

という経験は、学びの楽しさの中の、中心的な経験になるのではないかと思います。

勉強が得意な生徒は、学ぶことで自分が成長することを、感覚的に知っている子が多いように感じます。

「今はできなくても、練習することで、いずれできるようになる」

そうした自分に対する暗黙の自信があるため、多少の失敗でへこたれません。

一方、勉強が苦手な生徒は、そうした自信が持てずにいます。

ちょっとでもできない問題が出てくると、

「もうダメだ…」

と言って、あきらめてしまいます。

粘り強く取り組むことができないので、なかなか成長を感じることができません。

結果、学ぶことが嫌になっていきます。

いかに「成長体験」を積ませるか

そう考えると、いかに

「学ぶことで、自分が成長することができるんだ」

という成長体験を積ませることができるか。

これが、重要になってきます。

学年が上がるにつれて、学ぶことがキツくなるのは、この部分にあります。

小さいうちは、学ぶ内容が簡単です。

少しの努力で成長することができます。

ただ、学年が上がるにつれて、学ぶ内容がだんだんと難しくなります。

何度も練習しなければ理解できないことが増えていきます。

こうした状況になってから、勉強が苦手な子に自信を持たせるのは、かなり難しい。

そう感じています。

「転ばぬ先の杖」

塾を検討するのは、だいたい

「勉強につまづいた時」

が多いです。

ですが、その段階では「すでに手遅れ」という状態になっている子もいます。

一方で、どちらかと言うと、

「まだそんなに困っていない」

という状態から、塾に通わせているご家庭の方もいらっしゃいます。

こうしたお子様の場合、学ぶことに抵抗がないことが多いです。

お子様の性格、適性というものもあるので、ひとくくりにして言うのは難しいです。

が、

「いかに小さい頃から、学ぶことによる成功体験を積ませるか」

ということ。

これが「勉強」ではなく「学習」にする秘訣ではないか。

そのようなことを感じました。

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