「計算力」から見えること
2024/4/12
最初は「計算」中心
新年度が始まると、どの学年も、数学は最初に「計算」を学びます。
中1は「正負の数」
中2は「単項式と多項式」
中3は「展開と因数分解」
計算については、ある程度練習すれば数学が苦手な生徒でも解けるようになります。
これが「方程式」「関数」といった単元になると、「なぜそのようになるのか」といった「理解力」が必要となります。
そうなると、数学が苦手な生徒は習得するのが難しくなります。
その意味では、計算は「体で覚える」部分と考えています。
計算力がなさすぎる
計算は数学の「基礎」となる部分です。
計算力がないと、難しい問題を解いている時に計算ミスが出てきます。
難しい問題を解いているときでもミスをしないだけの計算力。
これを身につけることが、数学で高得点を取る上で重要です。
ですが、生徒たちを指導していて思うのが、
「計算力がなさすぎる」
ということです。
「算数や数学が得意」という生徒も、これまで指導してきました。
そういう生徒でも
「この子は計算力があるな~」
と思わせてくれた生徒は、今のところ「0」です。
「最低限」
「学校で教わったことのみ」
きちんとできる生徒はいます。
が、そうした生徒でも、ちょっとひねった計算が出てくると、途端に計算ミスを連発したり、解けなくなります。
首都圏の中学受験を経験している子たちは、このあたりの「複雑な計算」についても「当たり前」のこととして鍛えられています。
こうした部分を一つ取ってみても、「地方の不利」というものを感じます。
「ミス」で終わらせない
計算力を高めるには「反復練習」。
これしかありません。
たまに
「計算ミスがなくなりません」
という相談がありますが、これは結局「練習不足」に尽きます。
繰り返し練習していく中で、「自分のミスの傾向」というものが見えてきます。
「自分はこの形の計算の時にミスをしやすいから注意しよう」
そのように、自分でミスの分析・傾向を自覚し、練習していくことで初めてミスというものはなくなります。
なので、厳しい言い方をすれば「ミスをする」ということは、自分の
「練習不足」
「分析する力のなさ」
を公表していることと同じです。
「ミス」ということで片付けている人は、「本来の自分の実力であれば解けた」という言い訳をしたいのだと思います。
ですが、それは単なる甘えに過ぎません。
本当に実力のある人は、普段の練習から「ミス」をなくすように努力をしています。
生徒たちには、自分に対してそのくらい厳しい目を向けて、日々の学習に励んでほしいと思います。
※猿田塾へのお問い合わせは、こちらから