「ポイント」を押さえるためには
2024/4/24
同じ言葉を使っても
生徒を指導していると、
「一度言っただけで理解できる生徒」
「何度言っても理解できない生徒」
がいることに気づきます。
まったく同じ言葉を使って説明している。
むしろ「理解できない生徒」の方に対して、丁寧に説明している。
それでも理解できない。
そのようなことがよくあります。
「理解力には個人差がある」
というのは、生徒を指導していて強く実感します。
「ポイント」がつかめない
理解が早い生徒は「ポイント」をつかむのが上手です。
こちらの話の中で、「ポイント」となる部分を理解し、認識してくれる。
そのような感じがします。
なので、ちょっと説明がおぼつかないことがあっても、こちらの意図をしっかりと理解してくれます。
逆に理解が遅い生徒は「ポイント」がつかめていない感じがします。
こちらの話に「うんうん」うなずいていますが、内容が理解できていない。
なのでたまに、
「今自分が話した中で、ポイントとなる部分はどこなの?」
と聞いても、すぐに返答できません。
直前まで話をしていたにもかかわらず、です。
「右から左に抜けていく」
とはよく言ったもので、理解が遅い生徒に説明をすると、何度もこの感覚にとらわれます。
「ポイント」がわかれば解ける?
塾に通わせている保護者の方々は、塾に
「ポイントを教えてくれ」
と望んでいるように思います。
「ポイントさえ教えてくれれば、成績は伸びるはず」
そう考えているような気がします。
ですが、実際にはそんなにことはうまく運びません。
ただ「ポイント」を話したところで、受け取る生徒の方が「使いこなせる」ようにならなければ、効果がないからです。
「寿司の握り方」さえわかれば、寿司が上手に握れるか?
「ホームランの打ち方」さえわかれば、誰でもホームランが打てるのか?
「ピアノの弾き方」がわかれば、誰でもピアノが弾けるのか?
おそらく多くの方の答えは「No」だと思います。
これが、勉強になるとそうならない。
「問題の解き方」を知れば、問題が解けるようになる?
これも答えは「No」です。
ですが、多くの方は「Yes」という認識を持っている。
ここが、生徒を指導していて「難しいな」と感じるところです。
「ポイント」をつかむには
「寿司が握れるようになるには」
「ホームランが打てるようになるには」
「ピアノが弾けるようになるには」
いずれも「反復練習」が必要です。
それは勉強も同じです。
いくら「ポイント」を聞いて、「できるようになった」つもりになっても、「実際に自分で解けなければ」何の意味もない。
だから私は、極力「ポイントを教えない」ようにしています。
話を聞いて「わかったつもり」になる生徒を創りたくないからです。
今の時代、「ポイントを知る」だけなら、探せば無料動画がいくらでもあります。
なので、「ポイント」を知りたければ、それを見ればいい。
肝心なのはその先。
「では、『ポイント』を定着させるにはどうしたらいいのか?」
それには「反復練習」しかありません。
ポイントをつかむのが上手な生徒は、反復練習によって鍛えられています。
ポイントをつかむのが下手な生徒は、反復練習から逃げています。
「身につく」まで繰り返し練習する。
すべてのことにおいて、共通する「真理」だと思っています。
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