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「この子は伸びないな…」と感じる瞬間

2024/6/6

残念だが…

生徒を指導していると、生徒の中には

「この子を伸ばすのは、ちょっと厳しいかな…」

と感じる子がいます。

どのような生徒か。

それは、

「こちらの指示通りに動けない」

生徒です。

指示といっても

指示といっても、そんなに難しいことは要求していいません。

一番「厳しいな…」と感じるのは

「持ってくるように指示したものを、持ってこない」

ということです。

例えばテスト前。

テスト勉強のために、授業で「社会」のワークを解こうと考える。

そこで、

「次の授業の時に、『学校の社会のワーク』を持ってくるように」

と指示します。

だいたいは指示通りに持ってきますが、中には持ってこない生徒がいます。

そして、持ってこない生徒は、同じことを繰り返します。

「今日は持ってきた?」
「あ、忘れました」

この繰り返しです。

「忘れた」から透けて見えること

「忘れた」という生徒の言動からは、以下の2つのことが透けて見えます。

1つは「そもそも関心が薄い」ということです。

こちらはなんとかして生徒の成績を良くしようと考えている。

一方で、当の本人は、そこまでの真剣さがない。

なので、平気で「忘れて」来ることができるのだろうと思います。

2つ目は「指示されていることが、そもそも理解できない」ということです。

こちらが「テスト対策のために」社会のワークを持ってくるように言っている。

そうした意図が理解できていないために、忘れてくる。

そうした印象を受けます。

単に「勉強」だけならいいが…

こうした生徒の様子を見ていると、

「この子が大人になったら、果たしてどうなるのだろう…」

と思ってしまいます。

「塾の持ち物を忘れた」くらいであれば、かわいいものです。

ですが、これが仕事の場合だったら。

上司から言われた指示を

「忘れました」

で済ませてしまう。

あるいは、お客様からの依頼を

「忘れました」

で済ませてしまう。

このような社員を「雇いたい」と思う会社は少ないでしょう。

こちらの指示通りに動くことができない生徒を見ていると、その子達が大人になった時のことまで心配になってきます。

「せめて、指示された単純なことくらいはできるようにしておきたい」

「忘れた」と呑気に報告する生徒を指導するたびに、そう思います。

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