「信学会模試」と「なが模試」の比較2024
2024/9/11
長野県の2大模試
受験生にとって気になる「模試の結果」。
当塾でも、8月末に実施した、3回目の「なが模試」の結果が返ってきています。
中学で行われる「総合テスト」と並んで気になる、模試の結果。
模試では「総合テスト」ではわからない「志望校判定」が出ます。
「同じ高校を目指している、他の中学のライバルとの比較ができる」
という点において、模試の結果は、総合テスト以上に気になるものかもしれません。
長野県の高校入試の模試といえば
の2つが挙げられます。
以前、それぞれの模試の特徴についてまとめた記事を上げました。
最近になってもよく見られている記事ですが、当時と比べると、それぞれの模試の特徴に、少し変化が見えてきました。
なので、2024年9月時点での、
「信学会模試」
「なが模試」
の変化をまとめようと思います。
「信学会模試」の変化
まず「信学会模試」です。
以前のブログ記事で、「信学会模試」の残念なところとして
「志望校判定が、辛すぎる」
という点を挙げました。
ですが、昨年あたりからこの点が改善されているように思います。
信学会模試の判定は
S判定
A判定
B判定
C判定
の四段階判定になっています。ここは変更ありません。
「変わったな」と感じるのが
「B判定」と「C判定」の評価です。
以前は
「C判定でも余裕で受かる」
という感じで、かなり「C判定」の範囲が広い印象でした。
が、昨年からは、
「これだと本当に厳しいかも…」
という成績のみ、「C判定」が出るようになってきている気がします。
逆に、以前はほとんど出なかった
「A判定」「B判定」
が出やすくなっていて、この判定が出ていれば「安全かな」と思える感じになった気がします。
要するに
「志望校判定の精度が上がった」
という印象です。
受験生にとっては、さらに「信頼できる模試」となったような気がします。
「なが模試」の変化
次に「なが模試」です。
なが模試に関しては、模試自体は、あまり変化している感じはありません。
ただ「受験する層」が変わってきているため、「志望校判定」に多少変化が生じているような感じがします。
特に感じるのが
「上位層の志望校判定」
です。
以前は
「信学会模試は辛め、なが模試は甘め」
という感じでした。
ですが、昨年あたりから
「信学会模試では余裕なのに、なが模試では厳しい」
という評価が、特に上位層の生徒において出るようになってきています。
例えば、昨年深志に合格した生徒。
信学会模試では「A・B判定」を取っていたのですが、なが模試では「偏差値61」が最高値でした。
で、入試本番は、余裕をもって合格していきました。
ちなみに、その生徒の友人も、
「信学会模試」「なが模試」
両方受験していたようですが、
「信学会模試の順位よりも、なが模試の方が、上の順位が取りにくい」
ということを言っていたようです。
「なが模試の方が、学力上位の生徒が受けている数が多いから」
そのような判定になるのではないか。
そう考えている受験生もいるようです。
確かに、当塾の生徒の今年のなが模試の成績表を見ても、
「学校のテスト結果」と比べると、「なが模試の結果」の方が悪い生徒がめだちます。
特に学力上位の生徒の場合はそうです。
なので、
「なが模試の方が、学力上位の生徒が受けている数が多いから」
という仮説は、当たらずとも遠からずではないか、と感じています。
まとめると、
「学力上位層は、なが模試で好結果が取りにくくなっている」
ということです。
今の時期は「間違え直し」
「志望校判定の精度がよくなっている」
という点で、信学会模試の方が、よりよくなっているのかな、という気がします。
ですが「なが模試」も受験者数が増えているので、順位の信頼性は高まっているように思います。
どちらの模試を選択してもいいと思いますが、
「どちらかを受け続けて、学力変化の推移を見る」
という形を取った方がいいかと思います。
また「志望校判定」は気になりますが、今の時期で重要なのは
「間違えた問題の直し」
です。
ここを地道にできる生徒が、着実に実力を伸ばしていきます。
「志望校判定」が悪いと、気にしてしまうのは仕方がありません。
ですが、受験生の皆さんはここからまだまだ伸びていきます。
目先の結果に一喜一憂せず、着実に実力をつけていってほしいと思います。
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