「信学会模試」の特徴
2022/11/7
長野県の高校入試対応の模試というと
・信学会模試
・なが模試
の2つがあります。
それぞれの特徴について、比較して見ようと思います。
今日は「信学会模試」です。
長野県随一の老舗
長野県の老舗「信学会」が運営している模試です。
私が高校入試を受けた30年近く前にも「信学会模試」はありました。
その頃は松本でしか受験できなかったので、中学の友達と一緒に模試を受けに行っていました。
終わったら「ケンタッキー」で買い食いして、その後にゲーセンに行って遊んでいた記憶があります。懐かしい…。
良いところ
①問題の質が高い
②レベルが高い
③本番の環境に近い雰囲気
①に関しては、
「歴史に裏打ちされた、高い分析力」によって作られる問題は、高校入試を意識した、非常に質の高い問題だと思います。
「問題的中!」という宣伝もされておりますので、実際に本番でも似たような問題が出題されているのだと思います。
「ホントに『的中』と言えるか?」と思うことも、なくはないですが…。
②に関しては、
「深志」「県ヶ丘」「蟻ヶ崎」の中信地区上位3校を目指す生徒の大多数が受験しています。
そのため、なが模試と比べると
「受験している生徒のレベルが高い」
という印象があります。
③に関しては、
うちのような「個人塾」の場合、「なが模試」をやっています。
いつもと同じ環境で受けられるのは、気分的にラクですが、「本番の雰囲気」という面ではちょっと劣ってしまいます。
その点、「信学会模試」であれば、信学会の教室までいかないと受けられません。
いつもと違う環境、面子に囲まれて受験することで、より本番に近い雰囲気を味わうことができるのが、信学会模試の利点です。
逆に言えば、信学会に通っている生徒には、この点はあまり利点とはならないと思います。
イマイチなところ
①志望校判定が辛すぎる
②上位層以外は、あまり参考にならない
①ですが、信学会の志望校判定は
「S・A・B・C」
の4段階判定となっています。
一般的な感覚だと、
・S判定…安全圏
・A判定…合格圏
・B判定…ボーダーライン
・C判定…努力圏
というような感じだと思います。
ですが、実際には「C判定」でも、余裕で合格しています。
というか、うちの塾の生徒のほぼ全てが、信学会模試では「C判定」でも、志望校に合格しています。
なので、信学会の志望校判定を見る場合
・S判定…怪物級
・A判定…上位で合格
・B判定…余裕で合格
・C判定…合格したり、しなかったり
という感じで見た方がいいです。
なんとなく、
「判定を厳し目にした方が、焦った生徒が講習などを受講する」
という広告意図が透けて見えてしまうのが、信学会模試の残念なところです。
②については、信学会の模試は「信学会」でしか受験できません。
そのため、受験生の多くが「信学会に通っている生徒」が中心になります。
「信学会に通っている生徒」は全体的にレベルが高いので、模試全体のレベルも上がります。
なので、上位校を受験する生徒には参考になるのですが、それ以外の受験生に取っては、「厳しすぎる」結果になることが多いです。
以前、「豊科高校」に合格したうちの塾の生徒が、信学会模試を受験したのですが、あまりの成績の悪さに、自信をなくしてしまったことがありました。
入試本番に近い時期だったので、そこから気分を立て直すのに、だいぶ苦労した記憶があります。
なので、中堅以下の高校を受験する生徒が信学会模試を受験する場合には、あまり成績は気にせず
「弱点の確認」
程度の意識で受験するのがいいかな、と思います。
受験した方がいい人
以上より、「信学会模試」を受験した方がいい人をまとめると、
「深志」「県ヶ丘」「蟻ヶ崎」を受験予定の生徒
となります。
逆に言えば、この3校を受験する生徒にとっては、信学会模試は「必須」です。
少なくても年明け、1・2月の模試は受験することを強く勧めます。
特に2月の模試は、「後期選抜」の「志願変更期間」に間に合う形で結果が出ます。
なので、
「出願の、最後の判断基準」
となります。
この3校は、毎年競争が激しいので、最後の最後までどうなるかわかりません。
ギリギリまで見極めた方がいいので、この3校を受験する生徒には、信学会模試の受験を勧めます。
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