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猿田塾

推し活

2024/9/30

「推し活」

突然ですが、皆さんに「推し」はいるでしょうか?

生徒たち、特に女の子と話していると、色々な「推し」について話してくれます。

おっさんの感覚では、「アイドル」くらいしかイメージできないのですが、今の子たちは、「二次元」のキャラクターについても、熱心に「推し活」しています。

そうした生徒たちの様子を見て、

「とてもおっさんにはついていけない世界だな~」

と思っていました。

ですが、そんな私も近頃、「推し活」とやらをしてまいりました。

ちなみに私の「推し」はこちら

円覚寺の管長を務めておられます「横田南嶺老師」です。

私が定期購読している雑誌に、毎月連載されております。

また、YouTubeチャンネル「臨済宗大本山 円覚寺」では、毎朝動画を更新されているのですが、そちらも毎朝聞いています。

「是非一度、直接お会いしてみたい」

と思っていたのですが、円覚寺は鎌倉にあります。

「長野では、直接会う機会を作るのは難しいな…」

と思っていたところ、まさかの「横田老師、松本の『神宮寺』で法話会を実施」との情報を入手。

「これは万難を排してでもお会いに行かなければ」

と、行ってまいりました。

「死を見つめて生きる」

会場はお寺内にある、立派な講堂で行われました。

こうした講演会では、席は普通後ろから埋まっていきますが、今回は前の方から埋まっていきます。

「さすが皆さん、意識が高い」

と思いつつ、ふと周りを見渡すと、妙齢のじじ、ばば殿方、姫君がほとんど。

「『若い若い』と思ってきたが、自分ももうそんな歳になったんだな…」

と、しみじみ自分の重ねてきた年月を感じました。

そうこうするうちに、法話の開始時刻。

開始時刻と同時に、皆で「お経」を読み上げます。

配られた「お経」の紙を見ながら、必死に読経をしていると、気づいたら壇上には横田老師の姿が。

狙っているかどうかはわかりませんが、なかなかの演出です。

テーマは「死を見つめて生きる」。

いや~、テーマがさすがに重厚。

「このテーマ、生徒に伝えても伝わらんだろうな…」

と思いつつ、聞いていました。

幸せを感じ、感謝をし、人に施す

重いテーマではありましたが、横田老師の巧みな話術もあり、とてもわかりやすく、また身近なものとして話を聞くことができました。

「死を前にして、人は様々なものを手放していく」

そうした人の死を通じて

「幸せを感じること、感謝すること、人に施すこと」

を意識して、いま生きている人は過ごしていくことが大事である。

そのような話を聞かせていただきました。

最後は

「施しが大事なので、ぜひ皆様『神宮寺』へ、お布施をお願いします」

と、軽いジョークで、法話は終了となりました。

急に話を振られた神宮寺の住職さんは焦っていましたが、そこは百戦錬磨。

「お布施は皆様にお任せしますが、外でおはぎを売っているので、そちらを購入していただけると嬉しいです」

と、ちゃっかり宣伝。

今回の法話にあわせて、地元のNPO法人の方が、おはぎを販売されていました。

なので、言われたとおりにおはぎを買って帰宅。

動画で話を聞くのもいいですが、やはり直接足を運んで生で話を聞く、というのは、動画では得られない「何か」を感じることが出来ます。

非常にいい「推し活」となりました。

生徒が「推し活」にハマる理由、なんとなくわかりました。

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