「解説」をよく読む
2024/11/5
速く解いても…
生徒が問題を解いている様子を見ていて、気になるところの1つが
「解説」をきちんと確認していない
というところです。
こうした生徒は、
「あまり伸びない」
ということが言えます。
「伸びる」生徒は、問題を解いた後に、しっかりと「解説」を確認し、分析しています。
一方、「伸びない」生徒は、答え合わせはできても、○×をつけただけで終わってしまっています。
特に「難しい問題」を解かせてみると、その差がはっきりと分かります。
できる生徒ほど「遅い」
「難しい問題」を解かせてみると、実は解き終わるのが速いのは、
「できない生徒」
の方が多いです。
こちらが
「この難易度の問題であれば、ちょっと時間がかかるかな」
と思って解かせてみると、「できない生徒」の方が、こちらの予想よりも速く解き終わります。
「解説を読んだ?」
「ちゃんと解き方理解できた?」
と聞くと、ほぼ全員が
「わかりました」
と言います。
ですが、少し間を空けて、全く同じ問題を解かせてみると、全然解けない。
きちんと「解説」を読んで理解することをしていないために、「解き方」が身についていないのだと思います。
逆に「できる生徒」の方が、時間をかけて解いています。
答え合わせをする時も、
「どのように解けばよかったのか」
「自分の解き方のどこがまずかったのか」
をしっかりと分析できています。
そして、解説の意味がわからない時には質問をしてきます。
同じ「問題を解く」という行為をさせてみても、「できる生徒」と「できない生徒」の間には、これだけの差があります。
自分から「理解しよう」という気持ちが湧くか
きちんと解説を読んで分析できる生徒は、着実に解法を身につけていきます。
間違えた問題についても、
「次は間違えないようにしよう」
という姿勢が見られます。
一方、なんとなく解いている生徒は、同じ問題を、同じように何度も間違えます。
指導しているこちらの方から
「それ、前も同じように間違えているよね」
と指摘されても気づかない。自分のことなのに。
これでは、どれだけ勉強しても伸びません。
実力をつけるには、どれだけ人から教わっても身につきません。
自分自身で「理解しよう」という気持ちがあって、初めて成長する。
生徒を指導していて実感することです。
「馬を水辺につれていくことはできても、水を飲ませることはできない」
という言葉を聞いたことがあります。
勉強でも、これが正に当てはまります。
どれだけ環境を整えたところで、最後は生徒自身が
「わかるようになろう」
という気持ちがなければ、その生徒は伸びません。
本気で成績を上げたいのであれば、まずはきちんと
「解説を読む」
ことです。
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