「基礎」を身につける
2026/7/17
「総合テスト」
中学3年生は、夏休みが終わり、2学期が始まると同時に「総合テスト」が始まります。
この総合テストは、1・2年生の時に受けていた定期テストとは大きく違います。
定期テストは、学校で直近に習った範囲から出題されるので、比較的対策がしやすいテストです。
一方で、総合テストは出題範囲が広くなります。
1・2年生の内容も含まれます。
さらに、単純に覚えていれば解ける問題だけでなく、複数の知識を組み合わせて考える応用問題も増えていきます。
そのため、多くの受験生は、総合テストになると点数を大きく下げます。
今までの定期テストでは点数が取れていた生徒でも、総合テストになると思うように点数が取れなくなる。
これは毎年のように見られることです。
応用問題対策に走る受験生
総合テストが始まると、受験生がよくやる勉強があります。
それは、「応用問題対策」です。
点数が下がる。
難しい問題が増える。
配点の大きい問題で間違える。
そうなると、生徒たちはどうしても、難しい問題に目を向けるようになります。
「応用問題を解けるようにしなければ」
「配点の大きい問題を取れるようにしなければ」
「難易度の高い問題に慣れなければ」
そう考えて、応用問題ばかりに取り組もうとします。
保護者の方の中にも、同じように考える方がいます。
「うちの子は応用問題が苦手なので、応用問題の対策をしてほしい」
このように相談されることもあります。
もちろん、応用問題に取り組むこと自体が悪いわけではありません。
最終的には、応用問題に対応できる力を身につけなければなりません。
しかし、今の時期に、いきなり応用問題ばかりやっても、成果につながる生徒はほとんどいません。
なぜなら、多くの受験生が応用問題を解けない理由は、「応用力不足」ではなく、
「基礎力不足」
だからです。
応用問題が解けない原因は基礎力不足
今の時期の受験生は、応用問題以前のところでつまずいていることが多いです。
数学であれば、基本的な計算が未熟です。
英語であれば、単語や基本文が身についていません。
理科・社会であれば、重要語句を覚えていません。
国語であれば、漢字や語彙を知らない。
つまり、土台ができていないのです。
1・2年生の時の勉強が不十分だった。
その時は何となくやり過ごせていた。
しかし、内容が広くなり、問題が難しくなる総合テストでは、ごまかしが効かなくなります。
また、当時はできていた内容でも、時間が経って忘れていることもあります。
その状態で応用問題に取り組んでも、なかなか解けるようにはなりません。
受験生がやるべきことは基礎固め
だからこそ、受験生がまずやるべきことは
「基礎固め」
です。
国語であれば、漢字や語彙。
数学であれば、計算。
英語であれば、単語や基本文。
理科・社会であれば、重要用語。
こうした基礎を、徹底して身につける必要があります。
ただし、多くの受験生は、この基礎固めを嫌がります。
なぜなら、基礎固めは「地味」だからです。
同じような計算を何度も繰り返す。
単語を何度も書いて覚える。
問題を解きながら、重要語句を覚える。
こうした勉強は、派手さがありません。
また、「自分の実力不足」がダイレクトに実感できる内容でもあります。
やっていて面白くないと感じることもあるでしょう。
そのため、生徒たちは一見すると効果がありそうな「応用問題」に手を出したがります。
難しい問題に取り組んでいる方が、「受験勉強をしている気」になるからです。
しかし、実力がない状態で応用問題を解いても、ほとんど意味がありません。
それは勉強しているのではなく、「ただ問題を眺めている」だけです。
スポーツでも基礎が大事
これはスポーツで考えると分かりやすいと思います。
野球であれば、いきなりホームランばかり狙ったバッティング練習をしても、うまくなりません。
まずは素振りです。
基本の動きを何度も繰り返す。
その地道な練習があって、初めて強い打球を打てるようになります。
サッカーでも同じです。
いきなり派手なシュート練習ばかりしても、上達しません。
まずはインサイドキックです。
正確に止める、正確に蹴る。
そうした基本が身についているからこそ、試合の中で大きなプレーができます。
スポーツでは、多くの人が基礎の大切さを理解しています。
ところが、話が勉強になると、途端にど派手なことをしたがります。
生徒だけではありません。
保護者の中にも、応用問題や配点の大きい問題ばかりに目が向きがちな方がいます。
この点が、私にはどうにも合点がいきません。
スポーツで基礎練習が大事なら、勉強でも基礎練習は大事です。
むしろ、勉強こそ基礎がなければ、その先には進めません。
基本があるから伸びていく
定期購読している雑誌の中で、最近印象に残った言葉がありました。
「基本を身につけているかどうかで、その後の成長は大きく変わる」
という趣旨の言葉です。
これは、どの分野にも当てはまると思います。
スポーツでも、仕事でも、勉強でも同じです。
基本が身についている人は、後から伸びます。
少し難しい問題、未知の問題に出会っても、基礎を使って考えることができます。
一方で、基本がない人は、どこかで必ず苦しくなります。
目の前の問題だけごまかせても、少し形が変わると対応できません。
応用問題とは、基礎を組み合わせて解くものです。
基礎がないまま応用に進むことはできません。
だからこそ、夏休みの間に基礎を徹底して磨くことが重要です。
夏休みは基礎を磨く時間
これから夏休みが始まります。
受験生にとって、夏休みはとても大切な時期です。
この時期に、難しい問題ばかりに手を出してはいけません。
むしろ、今まであいまいにしてきた、後回しにしてきた「基礎」を、もう一度確認してほしいと思います。
基礎練習は、地味です。
基礎練習は、退屈です。
すぐに成果が見えません。
しかし、この基礎固めこそが、後の飛躍につながります。
振り返ってみると、夏休み明けに大きく成長した生徒は、地道な基礎固めを厭わずにやっていたように思います。
総合テストで、入試で、結果を出すためにも、まず必要なのは「基礎」です。
応用問題は、基礎が身についてから取り組めばよいのです。
受験生の皆さんには、この夏、ぜひ「基礎」を徹底して磨いてほしいと思います。
その積み重ねが、2学期以降の大きな成長につながります。
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