コツをつかむ
2021/9/8
成績が伸び悩む生徒がいます。
真面目に勉強に取り組んでいるのですが、なかなか思うような結果が出ないでいます。
素直にアドバイスを聞き、やるべきこともやっている。他の生徒と比べても努力している。むしろ、他の生徒よりもやっている。
それでも成績が伸びない。
どちらかというと、女の子に多いです。
原因は色々あると思いますが、その1つとして「コツがつかめていない」ということがあるように思います。
「言われたこと」「与えられた課題」については、きちんとこなすことができる。ただ、それが行き過ぎるあまり、ただ「こなす」だけになってしまっている。
自分は指導の中で「同じ問題集を繰り返す」ことを推奨しています。
それは「同じ問題でも、繰り返してやらないと、本当に自分の身にはならない」という点があります。
それと同時に「同じ問題を解く中で、『こういう点に気をつければいいんだ』という自分なりの気づきを得てほしい」という意図も含んでいます。
自分なりの気づき、それが「コツ」です。
やっているのに成績が伸びない生徒は、この「コツ」をつかむのが下手、というか意識してやっていない、という印象を受けます。
何かの本で読んだ話ですが、昔、トンネルを掘っている時に大きな岩がありました。その岩を砕かないと作業が進められない。
多くの人がノミをガンガン岩に打ち付けたのですが、岩はびくともしない。
そんな時、ベテランの職人が岩を触り、ある一点にノミを打ち込むと、岩が真っ二つに割れた。
ただ闇雲にノミを振るうだけでは硬い岩は砕けない。ただ、そんな岩の中にも「ポイント」があり、そこを叩けばいとも簡単に岩は砕ける。その「ポイントを見抜く目」こそが、「コツ」である、と。
何も考えずにただ与えられた課題をやるのではなく「どうすればもっと効率よく進められるのか?」を考えながら行動する。
これは勉強に限らず、仕事でも大事な考え方だと思います。勉強を通じて、こうした視点を養ってほしい。そう思っています。
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