魔のUnit５

今年から「中学の英語が大幅に難しくなった」ことは、これまでに何度か言ってきました。最近、改めてそれを痛感しています。

中１は現在「Unit５」をやっている学校がほとんどです。安曇野市では東京書籍の「NEW HORIZON」を使っているのですが、この 「Unit５」 の内容が非常にエグい。

まずPart１として「前置詞」を学びます。これまでは中２の「There is構文」を習った際に覚えて、あとは中３になった時に、まとめ問題集などを使って覚えていった内容です。

生徒たちに説明はしても、「はぁ…」という、わかったようなわからなかったような、何とも頼りない反応しか返ってきません。

「この段階で前置詞をやるのはキツイな…」と思って、次のPart２に進みます。

Part２では「動名詞」が出てきます。これまで中２で習っていた文法です。これも今の段階でやるのはキツイ…。

まだ「名詞」「動詞」といった品詞は、国語の文法でもやっていないと思います。そのような品詞がよくわかっていない段階で、その応用形の「動名詞」を説明しても、理解できないのは当然です。

こちらも生徒の反応は「はぁ…」です。

しかも、確認してみたら、中２でも動名詞は習うようになっています。わざわざ中１でやらなくても…。

「こりゃ、文法指導が厳しいな…」と思いつつ、Part３に進むと最後は「不規則動詞」です。

「過去形」の基本を習っていない前に、こちらも応用形の「不規則動詞」を先に習わせる。これは、最初に教科書をチェックした段階で何となく把握していましたが、実際に指導をしていると、「ここで出てきたか…」という感じです。

こちらも、当然「はぁ…」です。そりゃ、そもそも「過去形」知らないんだから、しょうがないよね…。

文法的に教えようがないので、とりあえず「教科書に載っている内容を覚えよう」とするしかありません。

これで本当に生徒に文法が身につくのかなぁ…。学校の先生もどうやって進めているんだろう。厳しいだろうなぁ。

新しくなった中学英語、不安しかありません。


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