信濃の戦国武将はなぜ弱かったのか?
2021/10/6
先日、林城に登りました。
※その時の様子はこちら
ひとり山道を登りながら、「長野県の戦国武将は、なぜ弱かったのか?」ということを考えてみました。
戦国時代、長野県(信濃)はご存知の通り、武田信玄に侵略される運命をたどりました。戦国時代(というよりも、ゲーム「信長の野望」)においては、信濃の武将は「やられキャラ」であり、「信玄にあっさり負けた」という位置づけです。
そんな悲しき信州人が、戦国武将で溜飲を下げるには、真田一族の登場まで待たねばなりません。
信濃は肥沃な土地で、米の生産にも適していたようです。また山がちなので、山城を築けばそう簡単には攻略されない。
でも、結果的には信玄にあっさりやられてしまった。
「当時の戦国武将がしょぼかった」と言ってしまえばそれまでです。でも、この広大な面積を有する信濃の戦国武将が、軒並み「無能だった」というのはちょっと悲しい…。
で、私が思ったのは、「信濃は恵まれすぎていたのではないか」ということです。
土地は肥沃。守るに適した山も豊富。ということで、「危機」に対する備えが弱く、「なんとかなるでしょう」ということで、油断していたのではないか。
そんなことを、急斜面の山道を登りながら考えていました。
そう考えると、「恵まれすぎた環境というのも、よくないのかな」と思いました。
環境が整っていることはいいことです。ただ、その環境に甘んじてしまうと、「人間力が落ちる」というか、考えなくなるというか。「人間そのものの力」が弱まってしまうような気がします。
ある程度不便な方が、人は工夫する。その方が結果的に、人は成長する。
山城を歩きながら、そんなことを思いました。
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