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山雅

山雅のJ3降格に思うこと

2021/12/1

私が応援している地元のJリーグチーム、「松本山雅」のJ3降格が決まりました。

威勢よくスタートしたが…

昨年苦しんだ経験を踏まえ、今年は「勝ち点、得点84」を目標に、J1への復帰を高らかに宣言した上でのシーズンインでした。

実はその時から「そんなに大風呂敷を広げて、大丈夫かな…」と心の中で心配に思っていました。

選手を大量に入れ替え、監督は実績のない監督。「これで本当に大丈夫かな…」と思っていました。

ですが、戦前の予想では、山雅をJ1昇格候補に挙げる識者の方もいて、「今年は、それなりに有力な選手がいるんだな」と思って、期待をしていました。

狂う歯車

そしてJ2開幕。なかなか勝てない試合が続きます。例年、山雅は最初の方は勝てないことが多いです。

なので、「まあこんなもんかな…」と思ってみていましたが、いつまでたっても調子が上向かない。

「こんなんで、本当にJ1上がれるのかな…」と不安な気持ちで見ていました。

その後、大量失点による敗戦が続き、ついに監督交代という事態に。シーズン途中での監督交代は2年連続です。

新監督を迎えたが…

新しく迎えたのは「名波監督」。元日本代表の選手であり、全国的に有名な監督の就任に期待をしましたが、状態は上向きません。

勝てない試合が続き、ついに最下位に転落。そして、1試合を残してJ3への降格が決まりました。

悪い流れの循環

今年1年の山雅の様子を見ていると、「泥沼にハマる」の典型的な例だな、と思いました。

まず「大風呂敷を広げる」。高い目標を持つことはいいことです。

ですが、言い方を変えれば「自分たちの立ち位置、実力を客観的に把握できていない」ということも言えると思います。

最下位(現時点)でJ3降格を決めた今シーズンを見る限りでは、開幕時点ですでに自分たちの力を見誤っていたのではないか。そう感じられます。

チャンスはあったのだが…

次に「対応が遅かった」ことが挙げられます。

5月からの4連敗。大量失点も続き、この時期はいつ「監督の交代をするのか?」ということを、ずっと気にしていました。

ですが、なかなかその決断に至らない。

「早く動かないと、手遅れになるぞ…」と思っていましたが、そのとおりになってしまいました。

もっと早く動いていれば、このような結果にはならなかった。今でもそう思っています。

ちなみに、山雅よりも先に動いたのが、「相模原」です。

監督交代に動いた時点では山雅よりも順位が下(確か最下位)でしたが、早めに決断した結果、最終節での結果次第で、残留の可能性を残しています。

「決断力の差」がこの結果を生んだのだと思います。

日本人が大好きな…

試合の負けが込むと、周りの雰囲気も悪くなっていきます。

今年、特に聞かれたのが「選手に『戦う気持ちが見られない』」という意見でした。

「これまでは全力で走っていたが、今年はきちんと走っていない。もっと気持ちを見せろ」と。

ただ、個人的には今年の選手が、例年と比べて手を抜いているようには思えませんでした。

「日本人は、つくづく『精神論』が好きなんだな」ということを、こうしたやり取りを見ていて思いました。

自分としては、それよりも、「守備、特にセットプレーからの失点をなんとかしてくれ」と。数字を見ても、失点数の多さが問題だったのは明らかです。その部分を改善してくれ、と。

果たして名波監督にお願いする時に、そうした「課題」の部分をきちんと情報共有できていたのか。その点の方が気になります。

名波監督が来て、攻撃面は改善されたように思いました。ですが、守備面での改善はなされなかった、厳しく言えば更に悪くなったように感じられたからです。

こうした「問題点の洗い出し」をしっかりとやっておかないと、来年も同じ過ちを繰り返してしまうことになるのではないか。そうした危惧を今からしています。

まとめ

結局、山雅がJ3に降格したのは

・自分たちの実力を客観的に把握できていなかった
・うまくいかなかった時の軌道修正が遅れた
・問題点のあぶり出しと、それに対する対応が最後までできなかった

という点にあるのではないか。そう思います。

これは、勉強面でも当てはまりそうです。

・適切な目標設定ができずに、モチベーションが上がらない
・自分の実力がわからずに、難しい問題を解きまくる
・どの部分が問題点がわからずに、やみくもに勉強を進める

「いかに問題点を明確にして、的確に改善策を実行していくか。」

言葉にするのは簡単ですが、実行するのは難しい。そう思います。

あらためて思う

それにしても、山雅の今年1年の体たらくを見ていて思うのは「反町監督というのは偉大な人だったんだな」ということです。

反町監督が辞めて2年で、あっという間にJ3落ち。周囲の環境はそれほど大きく変わっていないように思えるので、いかに反町監督の力が大きかったのかがわかります。

うちのおふくろなどは「また反町さんに監督やってもらえばいいじゃん」と言っています。

確かにそれが一番早い気がします。

ですが、「それはダメじゃないかな」とも思います。

1人に頼り切ってしまう組織ほど脆いものはありません。図らずも今回の山雅の状況がそれを表しています。

個人の力量に頼むのではなく「組織」として力をつけていく。

今の山雅に求められているのはその点だと思います。

色々ダメ出ししましたが

J3に落ちちゃいましたが、来年も山雅を応援したいと思います。私、阪神ファンですので、このくらいのことは屁でもありません。

信州ダービーもありますし、行ったことのない土地への遠征もできます。

J3に落ちたからといって、山雅がなくなるわけではありません。

悔しさは悔しさとして、一方楽しめる部分は楽しんで、今後も応援していこうと思います。

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