国語は「漢字」「文法」
2022/1/26
直前期の国語の対策としては、「漢字」「文法」に力を入れるといいと思います。
「漢字」はすべての教科の土台となる
国語で点数が取れない生徒は、「漢字」の習得に力を入れましょう。
確かに、長野県の入試問題では、漢字が直接問われる問題はだいぶ減ってきています。
ですが、漢字が読めなければ、そもそも文章が読めません。単語を知らずに英語を読んでいるようなものです。
また、漢字が書けないと、他の教科に影響が出ます。
特に理科や社会では、生徒の解答をチェックしていると、漢字間違えの多いこと多いこと…。
漢字は今からでも、努力と根性があれば覚えられます。
「量が多くて覚えきれない…」と思う生徒は、「新研究」などの総まとめ問題集には、過去に出題された「漢字」がまとめられているページがあると思います。
そこに載っている漢字をとにかく覚えるようにしましょう。
漢字を覚えると、思わぬ副産物が?
また、以前国語が苦手だった生徒に、漢字練習を徹底してやらせたところ、
「古典が何となくわかるようになった」
という感想をもらしたことがありました。
漢字を練習すれば、漢字の問題だけでなく、古典でも点数が取れるようになるかもしれません。
一石二鳥のこんなおいしい話を逃す必要はありません。国語が苦手な生徒は、漢字を練習しましょう。
文法は「用言」「助動詞」
漢字に問題がない生徒は、「文法」を確認するようにしましょう。
特に「用言」「助動詞」を優先的に復習するといいと思います。
ちなみに「用言」「助動詞」ときて、ピンときた子はいますか?
そうです。この2つは「活用がある」品詞になります。
テストには「活用がある」品詞が出題されやすいので、「用言」「助動詞」を徹底して復習しておくようにしましょう。
個人的には「助動詞」がおすすめ
また、個人的には「助動詞」をしっかり覚えておくことをオススメします。
助動詞の種類、はたらきがわかると、何となくその文の意味がわかるからです。
例えば「れる・られる」という助動詞があります。
「受け身、自発、可能、尊敬」といった意味がありますが、これらを知っておくと、
「ああ、この文は受け身の意味で使われているんだな」
とか、
「これは可能の意味で使われているので、何かができるということを言いたいんだな」
といったように、その文の言いたいことがつかみやすくなります。
私自身、助動詞のはたらきを知ったことで、文が理解しやすくなったことを覚えています。
なので、まずは「助動詞」の確認をするといいかな、と思います。
古文は長文が苦手であれば
それから、一般的な意見として「国語が苦手な生徒は、古文をやるといい」という話を聞きます。
長くて意味が難解な「説明文」「物語文」を読むよりは、文も短くて、意味もわかりやすい古文の方が理解しやすい、ということだと思います。
ですが、実際に指導してみると、「説明文」「物語文」などのいわゆる「現代文」の理解ができない生徒は、結局「古文も理解できない」、という感じがします。
その逆で、「現代文」ができる生徒は、古文の勉強をそれほどしなくても、点数が取れてしまう、というのは往々にしてあるかな、という感じです。
「漢字や文法の練習をやって、余裕があれば古文をやる」くらいの感覚でいいのではないかな、と思います。
記述は「添削」してもらおう
最後に、上位校を目指す生徒は、「記述問題」の練習をしておきましょう。
長野県の国語の入試問題は、昨年記述問題が増えたことで、平均点が大幅に下がりました。
おそらく今年も同じように記述問題が多く出題されると思われます。
記述問題の出来によって、国語は点差が開くと思われます。しっかりと準備しておく必要があります。
過去問などを使い、記述問題の練習をみっちりやるようにしましょう。
また、解いた後は学校の先生や塾の先生などに添削してもらいましょう。
記述の場合は「客観的な評価」を得ておかないと、「自己流」の罠にハマってしまい、危険です。
書いたものは、必ず他人の目を通すようにしましょう。
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