「学力」を決める3要素
2022/2/2
「親の学歴が高いと子供の学力が高い」「世帯年収が高いと子供の学力が高い」
こうしたことが言われています。
では、実際にどうなのでしょうか?
塾講師の立場から
あくまで一塾講師の肌感覚の意見ですが、
「親の学歴が高いと子供の学力が高い」
「世帯年収が高いと子供の学力が高い」
これは、ある程度「事実」だと思います。
「勉強できるな~」と感じるお子さんの親御さんの学歴を聞いてみると、「有名大学卒」、あるいはこのあたりで言えば「深志」「県ヶ丘」「蟻ヶ崎」といった高校名が、出身校として出てくることが多いです。
「親の学歴なんて、生徒の学力には関係ないよ!」
塾講師を始めたばかりの頃は、そう思っていました。
ですが、たくさんの生徒さんと接していく中で、
「親の学歴というのは、本当に子供の学力に影響するんだな…」
という事実を突きつけられる機会が多くなりました。
なので、
「親の学歴が高いと子供の学力が高い」
というのは、ある程度当たっているような気がしています。
お金をかけられる家庭の方が、学力は高い
また、
「世帯年収が高いと子供の学力が高い」
というのも、ある程度事実ではないかと思います。
こちらも、最初の頃は
「世帯年収なんて関係ない!」
と思っていました。ですが、長年塾業界に携わっていると、
「学力を上げるには、やっぱり『金』なのか…」
と思ってしまうことは、正直何度かあります。
「この生徒、もう少し教えられれば伸びそうなのにな」
と感じる子でも、家庭の方で「金額が出せない」となれば、こちらとしてもそれ以上の対応はできません。
「ボランティアでやればいいじゃないか」
と思われるかもしれません。
ですが、我々も仕事としてお金をいただいています。
もし1人の生徒を贔屓して、金額以上のことをやってしまうと、結局
「他のご家庭からいただいている月謝で、他人の子供の指導をする」
ことになってしまいます。
自分には、そうしたことはできません。
「先行学習」が有利
また、「親の学歴」「世帯年収」以外に学歴に影響を与えるものとして、
「先行学習」
も挙げられるのかな、と思います。
わかりやすいのは「英語」です。
うちの塾に中学から来る生徒で、英語が得意な生徒は、小学校から「英語塾」に通っているケースがほとんどです。
また、我が身を振り返ってみても、自分は社会、特に「歴史」が得意でした。
それは、学校で身につけた、というよりも小さい頃に与えられた「歴史マンガ」を何度も繰り返し読んでいるうちに、自然と歴史が得意になったからだと思います。
また、大学の進学実績を見てみても、東大や京大の合格者ランキングで上位を占めるのは、「私立の中高一貫校」が多いです。
私立の中高一貫校には、「優秀な生徒が集まっている」という側面もあります。
ですが、それに加えて「高2までに、高3内容のカリキュラムを終わらせる」という先行学習の効果も大きいのではないか。そう思っています。
まとめ
以上まとめると、学力には
「親の学歴」「世帯年収」「先行学習」
の3つの影響がとても大きいのではないか、というのが、個人的な意見です。
ですが、これだとあまりにも救われない感じがします。自分でも書いていて、だんだん暗い気持ちになりました。
なので、明日は別の観点から「学力」について考えてみようと思います。
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