基礎ができていないこと。これが日本人の問題だ。
2022/6/20
見つけたら、速攻で買うのが「野村監督」と「オシム監督」の本。
ということで、今回も、こちらの「オシム本」を購入しました。
先日亡くなったオシム監督の追悼本です。
スポーツ雑誌「Number」に掲載されていたオシム監督のインタビューを元に、オシム監督の足跡を振り返る、という内容でした。
基礎が大事
たくさんのインタビュー記事が掲載されていますが、その中で一番印象に残ったのが、
「サッカー日本代表就任直後」
のロングインタビューの内容です。
その中で、このような一節がありました。
「基礎ができていないことは、日本人の問題だ。彼らはいまだにサーカスのテクニックで乗り切ろうとするが、その発想は間違っている。」
そういって、オシム監督は基礎の重要性を解いていました。
「基礎は常にくり返すべきものだ。食事のようなものさ。朝食、昼食、夕食のようにね。」
この言葉を見て、
「勉強でも同じことが言えるな」
と思いました。
最後のプレーのみ見ている
例えば、3年生になると、数学が一気に難しくなります。
数学の点数を上げようと、みんな躍起になって「図形の証明」「一次関数」といった、配点が大きくて難しい問題を解こうとします。
ですが、それだと「一発逆転」を狙って博打を打っているようにしか、自分の目には見えません。
その前に、基本的なところをきちんとできるようになっているのか?
・計算でミスをしない。
・公式をきちんと覚えている。
・基本的な用語の意味、性質を理解している
こうした基本的な部分を固めることで、初めて応用問題を解く意味が出てきます。
こうした基本的な部分を身につけるには「地道な練習」が必要です。
ですが、このような「地道な練習」をやりきることができる生徒は、ほぼいません。
なので、数学を苦手にする子が多いのだと思います。
オシム監督の言葉を借りれば、
「例えば5つのコンビネーションがあるとしても、彼らにとっては最後のプレーだけが大切で、その前の4つの要素を忘れている。」
このような状態だと思います。
反復練習しかない
特に中3の数学のテストでは、見たようなことがない問題について、その場で考えて答えを導き出していかなければなりません。
そのためには、与えられたマニュアルを「ただ覚えている」だけでは太刀打ちすることができません。
自分の「血肉」となるまで、何度もくり返し基礎を練習する。
それによって、入試のような難しい問題にも耐えうるような実力がつくのだと思います。
基礎を身につけるには「反復練習」しかありません。
「頭でっかち」の、見た目の派手な結果ばかりを追い求めるのではなく、足元の「やらなければならないこと」を1つ1つ着実にできるようにしていく。
サッカーも勉強も同じ。
そのことを、オシム監督を通して、あらためて学んだような気がします。
☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。